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“格下”北朝鮮を侮れない理由 日本代表は国内で無敗も…過去3戦は後半AT弾決着の激闘

サッカー日本代表は21日、東京・国立競技場で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮戦に臨む。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは日本の18位に対し、北朝鮮が114位と数字上は“格下”だが、近年の国内での対戦はいずれも劇的弾での決着。当時の選手たちが“侮れない相手”と口にし、苦戦の連続だった国内での過去3戦を振り返る。

2011年のブラジルW杯アジア3次予選でヘディングシュートを決めた吉田麻也【写真:Getty Images】
2011年のブラジルW杯アジア3次予選でヘディングシュートを決めた吉田麻也【写真:Getty Images】

北中米W杯アジア2次予選

 サッカー日本代表は21日、東京・国立競技場で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮戦に臨む。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは日本の18位に対し、北朝鮮が114位と数字上は“格下”だが、近年の国内での対戦はいずれも劇的弾での決着。当時の選手たちが“侮れない相手”と口にし、苦戦の連続だった国内での過去3戦を振り返る。


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 1975年6月17日に香港で初めて北朝鮮と対戦した日本。そこから計19戦の戦績は日本の8勝4分け7敗とほぼ互角だが、国内での対戦に限れば5勝1分けで無敗と圧倒しているように見える。だが、実際は薄氷の勝利の連続だ。

 サッカーへの注目が集まるようになった1993年以降、国際試合で北朝鮮を国内に迎えたのは3回。2005年2月のドイツW杯アジア最終予選の初戦となった埼玉スタジアムでの一戦は、政治的緊張もあった中での開催だった。海外組の中村俊輔、高原直泰がベンチスタート。代わりに中盤の要となった小笠原満男が前半4分に鮮やかな直接FKを決めて先制したが、後半に追いつかれた。引き分けムードが漂う中、後半アディショナルタイムに小笠原の右クロスからこぼれ球を福西崇史がつなぎ、最後は途中出場の大黒将志が左足で流し込み、これが決勝点となって2-1で勝ち点3を手にした。

 ブラジルW杯アジア3次予選の初戦だった2011年9月2日の試合も大苦戦だった。台風の接近で激しい風と雨の中、6年前と同じ埼スタで行われた一戦は、日本が19本のシュートを浴びせながらもゴールをこじ開けられず、スコアレスでの引き分け発進も覚悟した後半アディショナルタイム4分にようやく決勝ゴール。清武弘嗣の右クロスに攻め上がっていた吉田麻也が起死回生のヘディングシュートで決着をつけた。

 2017年12月9日に東京・味の素スタジアムで行われたEAFF E-1選手権の初戦も劇的な結末だった。国際Aマッチデー外の開催のため国内組だけで臨んだ日本代表。一進一退だった前半から、後半は北朝鮮のペースで試合が進み、20分過ぎから決定的なシーンを立て続けに作られた。しかし、後半アディショナルタイム3分、川又堅碁の左クロスを今野泰幸が落とし、走り込んだ井手口陽介がペナルティーエリア外から豪快に叩き込んだ。

 3試合に共通していたのは、北朝鮮の攻守にわたる粘りと日本の諦めない心。ランキングはあてにならず、メンタルの重要性を知らしめる激闘だった。

(THE ANSWER編集部)



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