世界卓球の決勝で日本は中国に惜敗、過去大会から大きく進化も…

　韓国・釜山で開催された世界卓球の団体戦は24日に女子決勝を行い、日本は中国と対戦。53年ぶりの世界一へあと1勝に迫りながら逆転を許し、2-3で敗れて5大会連続の銀メダルとなった。開催地の韓国紙はこの大熱戦に注目。日本の進化を伝えつつ「七転び八起きを狙ったが無駄だった」と、大会6連覇した中国の強さに驚いている。

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　日本は第1試合で、15歳の張本美和が世界ランク1位・孫穎莎に0-3ストレート負けを喫したものの、第2試合で早田ひなが東京五輪金メダリストの世界ランク3位・陳夢を3-1で撃破。さらに平野美宇も王芸迪をストレートで破り、優勝まであと1勝に迫った。ただ、第4試合で早田が孫穎莎とのエース対決をストレートで落とすと、すべてをかけた第5試合は張本が陳夢に第1ゲームを先取。2、3ゲームを落とし、迎えた第4ゲームも接戦となったが、最後は力尽きた。

　韓国紙「釜山日報」は「女子団体戦決勝で戦った中国と日本の最終勝者は中国だった。最近4回続けて、世界卓球の団体戦決勝で“万里の長城”を越えられなかった日本は、七転び八起きを狙ったが無駄だった」とし、中国の強さを称えている。

　記事は「マッチスコア2-2という同点の状況で、日本は2008年生まれの新星・張本美和を出した。最終走者という重責を引き受けた張本は自信あふれるプレーで、東京五輪の女子シングルス金メダリストの陳夢にぶつかった。しかしディフェンディングチャンピオンの陳夢が少しだけ強かった」と激戦を伝えた。

　さらに「日本は2014年大会から毎年優勝を目の前にぶら下げられたが、中国を越えられなかった」と日本の挑戦が今回も実らなかったことを報じた。ただ過去4度の決勝対決のうち、3度は0-3で敗れていたこと、合計マッチスコアが1-12だったことを伝え「絶対的劣勢だった日本は今回の釜山大会で雪辱を狙ったが、終盤の粘りが少しだけ足りなかった」と、今大会までの進歩を称えている。