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B1史上5人目の偉業達成 “天性のシューター”金丸晃輔、「3P成功700本」の裏にある34歳の脱皮

広島戦で見せた献身性、若手や外国籍選手のサポート役として機能

 9日の広島戦では、オフェンスでもベテランらしい状況判断を見せていた。第3クォーターのラストプレー、三遠は「残り3秒3」で佐々木隆成が左のタッチラインからボールを投げ入れた。金丸は右ウイングの位置から中央(トップ)に回り込んでボールを受ける。しかし相手もそれを危険と見てダブルチームで対応していた。金丸は身を翻して右にボールをパスし、ヤンテ・メイテンの3ポイントシュートを演出してみせた。ベテランらしい冷静な計算だ。


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「僕が(トップに)上がって、ボールをもらって打つ予定だったんですけど、2人来ていたし、(残り時間が)3秒ありました。3秒あったらヤンテにパスして打つ時間があるなと思ったので、2人いた瞬間に選択肢はそっちに移しました」(金丸)

 三遠は外国籍のインサイド3枚に加えて、ガードにも得点能力の高い佐々木とサーディ・ラベナがいる。コティ・クラークも10月のB1月間MVPに輝いたインサイドプレーヤーだ。彼らも含めた計5人が、1試合平均で「12点以上」を記録している。

 金丸は1試合平均「7.5点」で、これはチーム全体の7番目。翌10日の広島戦は18点を挙げて103-83の勝利に貢献しているように、その気になれば決められるはずだ。しかし本人は、若手や外国籍選手を引き立てる側に回っている。

「若い選手には、自分のリズムがあったらどんどん行けと日頃から言っています。『僕は空いたら打つ程度でいいから』という言葉もかけています。来たら打ちますし、自分がホットな状態だったらやりますけど、そうでない時は若手に託しています」

 金丸の3ポイントシュートが、相手の脅威になることは今も変わらない。彼がウイングの位置に立てば守備が広がり、他選手のインサイドアタックも効いてくる。言葉だけでなく、その「存在」でも若手をサポートしている。

 金丸は三河時代から良くも悪くも自然体で、人を押しのけてまで自分が目立とう、輝こうというタイプではなかった。アスリートとしては優しすぎるようなキャラクターも、大野HCの指導を素直に受け入れる下地になっているのだろう。

 三遠は広島戦の連勝で16勝3敗となった。その快進撃を支えているのが、金丸の変化と献身だ。

(大島 和人 / Kazuto Oshima)





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