イチロー、劇的な凱旋弾も 同僚は“敬意”の平然「彼はキング」「彼なら当然」
記念球捕ったファン興奮「僕の野球好きの魂はイチローによるところが大きい」
試合後、ホームランボールを掴んだシアトル在住のケヴィン・シャノンさんは、マリナーズ関係者からの依頼を受け、歴史的なボールとイチローのサイン入りボールの交換に応じ、「イチローが大好きなんだ。自分が見てきた中で最も素晴らしい選手の一人だね。僕の野球好きとしての魂はイチローによるところが大きいよ」と話したという。
また、地元紙「マイアミ・ヘラルド」は「マーリンズのチームメイトたちは、誰一人としてイチローがその一打を放ったことを驚きには感じていない。そして、マリナーズファンや野球ファン達もみな同様の気持ちだろう」と記しており、今季不振を極めていてもイチローが本塁打を放つことに何ら驚きはないようである。
さらに、マーリンズ先発・ボルケスは「彼はキングだ。彼はこの球場でとても愛されている。今日、彼が本塁打を放ったのは、彼の友達、チーム、そして彼自身にとっても素晴らしかったね」と古巣でアーチを描いたベテランを称賛している。
MLB公式サイトは「果たして、これがイチローのセーフコ・フィールドでの最後の試合になるのだろうか。しかし、彼にはまた違う考えがあるようだ」と記し、イチローの“再凱旋”を希望するコメントを紹介している。
「そうは思っていないです。戻ってくると思います。そう願っています」
新旧のチームメート、ファンにとって特別な存在として変わらないことを証明したイチロー。しかし、未知なる道を歩み続ける43歳にとって、かつての本拠地で放ったホームランは、これからも打ち続ける未来の一つの通過点に過ぎない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi