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エ軍に恩師マドン前監督が訴えていた懸念 足りない大谷翔平の休養「昨季は私から2度申し出た」

米大リーグで右肘靭帯損傷と診断されたエンゼルス・大谷翔平投手について、休みなく出場を容認してきた球団の管理体制について批判する声が上がっている。その懸念を当初から述べていたのが、大谷の恩師でもあるジョー・マドン前監督。今月上旬に出演した「MLBネットワーク」の番組で、時には強制的に休養を取らせることを求め、具体的に「彼と腰を据えて計画を伝えればいい」「試合のない前後に休養日を求めるべき」と訴えていたが、不安は的中してしまった。

エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

昨季途中まで指揮を執ったマドン氏が語っていたこと

 米大リーグで右肘靭帯損傷と診断されたエンゼルス・大谷翔平投手について、休みなく出場を容認してきた球団の管理体制について批判する声が上がっている。その懸念を当初から述べていたのが、大谷の恩師でもあるジョー・マドン前監督。今月上旬に出演した「MLBネットワーク」の番組で、時には強制的に休養を取らせることを求め、具体的に「彼と腰を据えて計画を伝えればいい」「試合のない前後に休養日を求めるべき」と訴えていたが、不安は的中してしまった。


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 2020年から昨季途中までエンゼルスの指揮を執ってきた名将マドン氏。大谷の難しい運用を託され、21年には9勝&46本塁打で二刀流を開眼させてリーグMVPをもたらした。今月7日(日本時間8日)、MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」の公式X(旧ツイッター)で紹介された番組映像で、リモート出演したマドン氏は大谷について言及。試合に出場し続けることを望む本人がマメで降板したり、痙攣で途中交代したりする現状で、どうマネジメントすべきか問われた。

「私がいた時は、多くの場合は彼の脚がどのように感じるかに応じて休息が必要であれば、彼が休みを申し出ることにしていた」と当時を振り返りながら「彼のここ2年間の稼働量は現在と過去の選手と比べても桁違いだ」と指摘したマドン氏。「昨季には私の方から2度、彼に休みを取ってほしいと申し出たことがある。私が見たものを考慮したうえでね。疲れが見えたと思ったから」と強制的に休みを取らせたエピソードを明かした。

 大谷自身が出場を望むことについても「彼と腰を据えて計画をしっかり伝えればいい」とし、互いに共通認識を持てば問題ないと述べた。具体的に挙げた休養のプランは「私が思う最高のケースは試合のない日の前か後に休養日を設けることだと思う」という“2連休”の方式。「相手先発を見極めて、ここで休息を取れば怪我の可能性を排除でき、リフレッシュしてそのあとより活躍できる。私なら彼にそう伝えるだろうね」とメリットを強調した。

 当時はトレード市場で買い手に回り、プレーオフに本気モードに突入した時期。司会者に「プレーオフ争いの時期にオフを与えるのは難しいかもしれないが、その影響は?」と問われると「答えはイエスとノーだ」とマドン氏。「最終的には何も得られない(長期離脱してしまう)可能性もある。時には積極的に可能性を排除しに行かなければいけない。対戦相手を見極めて彼が休息日を得られるようにラインナップを調整するんだ」と長期離脱の懸念を示した。

「完璧なのは2日間の完全な休息だが、1打席だけの出場でも彼はそこから利益を得られると思う」と代打を含め、少しでも負担を減らすことを訴えた。しかし、それから3週間足らず。懸念していた故障が現実になっただけに、かつて二刀流を操ってきたマドン氏のメッセージはむなしく響く。

(THE ANSWER編集部)



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