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女子テニスで「不快な振る舞い」 ボール跡を“証拠隠滅”、中国選手が猛抗議も棄権の事態に

女子テニスで信じられない蛮行が繰り広げられた。ハンガリーで開催中のWTAツアー、クレーコートでのハンガリアンGP(ブダペスト)1回戦で、ライン際のショットがアウトかどうか際どい判定となり中国選手が抗議する展開となったが、判定協議中に相手選手が“証拠隠滅”するという事態が発生した。

張帥【写真:ロイター】
張帥【写真:ロイター】

WTAツアー・ハンガリアンGP1回戦

 女子テニスで信じられない蛮行が繰り広げられた。ハンガリーで開催中のWTAツアー、クレーコートでのハンガリアンGP(ブダペスト)1回戦で、ライン際のショットがアウトかどうか際どい判定となり中国選手が抗議する展開となったが、相手選手が“証拠隠滅”するという事態が発生した。


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 堂々ともみ消した。1回戦の張帥(中国)―アマリッサ・トート(ハンガリー)戦。第1セットの5-5、15-15の場面で、張のライン際のショットはアウト判定になった。ボール跡はライン上にかかっているようにも見え、主審も確認しにいったが判定は変わらず「アウト」。張は抗議したものの試合は再開された。

 そんな中で、相手のトートは当該箇所に近づき、足で踏んで擦るようにボール跡を消した。これに張とコーチは激しく抗議。しかし、スタンドのファンは地元のトートを支持するかのように、張にブーイングが浴びせられた。

 オーストラリア放送局「セブン」はこの出来事について「人気のテニス界のベテランのチョウ・スイがアマリッサ・トートの波紋を呼ぶ『不快な』振る舞いのあと、泣き崩れる」との見出しで報道。記事では「ブダペスト・オープンで地元出身のアマリッサ・トートが、人気のベテラン選手チョウ・スイを相手に『不快』な振る舞いの数々でテニス界を震撼させた」と伝えた。

 今回の経緯について「ドラマは第1セットの5-5の15オールの場面で、チョウのショットがアウトと判定されるも入っていると確信した場面だった」という状況で「チョウは数分にわたって審判に抗議し、観客の誰かが『タイム違反だ』と叫んだ」と説明。「20歳のトートはそれを笑っているのが見られた。試合は続行し次のポイントはチョウが奪ったが、問題は残った」とした。

 そして「トートはボールの痕跡まで歩いていき、試合の結果とは無関係となった跡を足で踏み消した」という。「チョウは『待って待って、マークを残してよ』と叫んだ」「彼女にとって厳しいものになりすぎた。フィジオを呼び、涙を流す姿も見られた」と張の動揺する様子も伝え、最後は「34歳は試合を棄権。トートが地元ファンに向かって両こぶしを突き上げて喜ぶ中、観客に厳しい言葉を投げかけた」と顛末にも触れている。

(THE ANSWER編集部)

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