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ブラジルの天才ロナウジーニョの今 残高750円の金欠騒動に逮捕、引退後はトラブル続き

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は連日熱戦が繰り広げられている。なかには「4年に一度のW杯だけは観ている」あるいは「昔はよく見ていたけど、最近は…」という人もいるだろう。そんなファン向けにかつてW杯に出場し、話題になった海外選手をプレーバック。懐かしい“あの人”の今をお届けする。今回は2002年日韓大会で“3R”の1人として躍動し、その後バルセロナで世界ナンバーワンの座に上り詰めたブラジル代表FWロナウジーニョ。

2002年日韓大会にブラジル代表で出場したロナウジーニた【写真:Getty Images】
2002年日韓大会にブラジル代表で出場したロナウジーニた【写真:Getty Images】

【W杯あの海外選手は今】02年日韓大会 ブラジル代表FWロナウジーニョ

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は連日熱戦が繰り広げられている。なかには「4年に一度のW杯だけは観ている」あるいは「昔はよく見ていたけど、最近は…」という人もいるだろう。そんなファン向けにかつてW杯に出場し、話題になった海外選手をプレーバック。懐かしい“あの人”の今をお届けする。今回は2002年日韓大会で“3R”の1人として躍動し、その後バルセロナで世界ナンバーワンの座に上り詰めたブラジル代表FWロナウジーニョ。

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 ポニーテールを揺らしながらダンスを踊るかのごとくボールを扱い、相手を翻弄しながらゴールに迫っていく。数々の超絶技巧で世界中のファンを魅了したロナウジーニョは、ブラジルが誇る“クラッキ”(名手)だ。

 1998年、18歳の時に母国のクラブ、グレミオでプロデビューを果たしたロナウジーニョは、2001年に欧州に進出し、パリ・サンジェルマンに加入。その後に所属したバルセロナではリーグ連覇、UEFAチャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトル獲得に貢献し、自身は05年にバロンドール(世界年間最優秀選手賞)に輝いている。

 ACミランでのプレーを経てキャリアの晩年はブラジルで過ごし、18年1月に代理人を務める兄のロベルト・デ・アシス氏を通じて、現役引退を発表した。

 W杯には2002年日韓大会と06年のドイツ大会に出場。日韓大会ではロナウド、リバウドとの最強トリオを形成。“3R”と呼ばれたこの3人を中心に攻撃サッカーを展開したブラジルは、見事に5度目の優勝を成し遂げた。

 引退後もロナウジーニョは、世界中を魅了したプレースタイルと同様に自由奔放な生き方を貫いているが、近年は様々なトラブルにも見舞われている。

 19年7月にはブラジル南部ポルト・アレグレの自宅近くの湖に不法に桟橋を建てたとして、950万レアル(約2億4000万円)の罰金を科された。しかしその支払いが滞り、固定資産税などの未払いもあったため、所有する57の資産とブラジル、スペインのパスポートを差し押さえられるはめとなった。この時、ロナウジーニョの銀行預金残高は、日本円で約750円しかなかったと報じられている。

 20年3月には、本の宣伝と恵まれない子供たちへのキャンペーンのために兄のロベルト氏とともにパラグアイを訪問。その際に偽のパスポートで入国したとして、勾留されてしまうのだ。

 ロナウジーニョは「パスポートは地元のサポーターに手配してもらったもので偽造とは知らなかった」と主張するも、あえなく刑務所に収監。32日間を過ごした後、4か月間ホテルでの軟禁生活を送った。

 もっとも刑務所生活でも、ロナウジーニョはロナウジーニョだった。刑務所内で行われたフットサル大会に出場し、チームを優勝に導く活躍を見せるのだ。

 同年8月に釈放され、ブラジルへの帰国が許されたロナウジーニョだったが、10月には新型コロナウイルスに感染し、ブラジル南東部のベロオリゾンテで隔離生活を送ることに。それでも多くのトラブルや災難に見舞われながらも、常に笑顔の絶えないロナウジーニョは、42歳となった今なお多くのファンに愛されており、SNSのフォロワー数もサッカー界ではトップクラス。最近ではメッシらと共演したペプシのCMも話題となっている。

(THE ANSWER編集部)

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