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日本の女子ゴルフ界が遅れている託児所問題 「出産に躊躇している選手もいる」現実【THE ANSWER Best of 2021】

東京五輪の開催で盛り上がった2021年のスポーツ界。「THE ANSWER」は多くのアスリートや関係者らを取材し、記事を配信したが、その中から特に反響を集めた人気コンテンツを厳選。「THE ANSWER the Best Stories of 2021」と題し、改めて掲載する。今回は連載「THE ANSWER スペシャリスト論」から、女子ゴルフのツアー通算6勝・北田瑠衣(フリー)が10月に語った「日本ツアーでママゴルファーが『当たり前』になるには」後編。

7月に出産後初Vを果たした若林舞衣子、優勝決定後に長男を抱きあげた【写真:Getty Images】
7月に出産後初Vを果たした若林舞衣子、優勝決定後に長男を抱きあげた【写真:Getty Images】

「THE ANSWER the Best Stories of 2021」、ママ選手が当たり前になるには

 東京五輪の開催で盛り上がった2021年のスポーツ界。「THE ANSWER」は多くのアスリートや関係者らを取材し、記事を配信したが、その中から特に反響を集めた人気コンテンツを厳選。「THE ANSWER the Best Stories of 2021」と題し、改めて掲載する。今回は連載「THE ANSWER スペシャリスト論」から、女子ゴルフのツアー通算6勝・北田瑠衣(フリー)が10月に語った「日本ツアーでママゴルファーが『当たり前』になるには」後編。


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 時折目にする「ママ選手」の活躍。ゴルフ界でも「産休制度」を利用し、出産後に復帰するプロもいる。しかし、まだ少ないのが現状だ。プレー環境について掘り下げる後編では、2児のママである北田が日本ツアーで託児所の設置が進まない理由、現役選手への願いなどを語った。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

 ◇ ◇ ◇

 クラブハウスで愛する我が子に見送られ、一打に想いを込める。上手くいった時、そうではなかった時。いずれにしても、無邪気に迎えてくれる存在がいつもそばにいる。海外ママゴルファーは広い米国各地を転戦しながら、子どもと一緒に旅をしている。

 支えているのは、米女子ツアーの「LPGAチャイルド・ディベロップメント・センター」という託児所だ。始まったのは1993年。米大手食品会社がスポンサーを務め、「無料」で実現している。選手はラウンド前に子どもを預け、終われば迎えに行く。安心して預けられる環境があるのだ。

 出産後にツアー復帰するには、体力、気力、技術力が必要なのもさることながら、一般企業と同じく復帰しやすい環境という要素も大切だ。日本社会全体でも、会社内の託児所設置や男性の育児休暇など徐々に進んでいる。しかし、米女子ツアーで30年近く前に託児所が設けられた一方、国内トップのレギュラーツアーの会場にはない。

 北田は「設備や保育士さんにお金がかかるし、環境作りは凄く難しい」としつつ、「賛同してくださる企業はたくさんあると思う。年間で託児所を運営していただける企業を探すのは難しくないでしょう」と資金面のハードルは高くないという。

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