優勝賞金300万円 バドミントン、初の賞金大会「トップ4トーナメント」新設のワケ
国内リーグ形式変更の布石に…池田信太郎さん「バドミントンの価値を最大化できる」
もう1つは「魅せるバドミントン」を意識した取り組みだ。近年は、国内開催で最高峰にあたるダイハツヨネックスジャパンオープンで間接照明による演出などが行われているが、本格的なアリーナで一味違った演出を試みる。会場となるのは、東北大震災直後の2011年7月に着工したゼビオアリーナ仙台。バスケットボールやアイスリンク、音楽コンサートなどでの使用を想定した多目的アリーナで、照明や音響、天井の大型LEDビジョンなどの映像設備が充実している。
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アマチュアスポーツ大会では、いわゆる体育館が主な会場だが、大会のアンバサダーに就任した元日本代表の池田信太郎さんは「民間運営のアリーナで国内最高峰の位置付けとなっている会場。そこでプレーしてみないと、お客さんが本当に盛り上がっているという感覚を味わえないと思う。海外ですごく盛り上がっているアリーナで試合をするような感覚を日本でも実現し、ファンの皆さんに(選手が)最高のパフォーマンスを届けられるような携わり方をしたい。今のバドミントンの価値を最大化できるのは、こういう大会ではないかと思っている」と、これまでの国内大会とは異なる演出力に自信を見せた。
2016年リオデジャネイロ五輪で女子ダブルスの高橋、松友組が金メダル。昨年の世界選手権で女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)が金メダルと世界で活躍する選手が増えている中、演出力のあるプレーオフ新設で、国内における競技の発展と普及につなげることができるのか注目される。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)