大学ラグビー部マネージャー コンビニ&外食が多い選手に悩み、食生活の良い改善策は?
SNSの活用でうまくいった例も
実践方法ですが、過去にうまくいった例を挙げると、SNSの活用があります。例えば学年別やポジション別などでグループを作り、皆が食べたものを投稿したり情報交換したりする場を作ります。すると、食事を投稿することで成果を競い合い、ゲーム感覚で参加するように。「自分はこうやっている」「いい定食屋を見つけた」など情報が集まったりもしますし、結果、知らず知らずのうちに選手の食事への意識や知識、情報がブラッシュアップされます。
選手たちは、ただ栄養の話をしても、心に響きません。マネージャーさんも栄養の知識を投稿するのであれば、「筋肉を増やすためには、実はエネルギーも必要。朝ごはんをしっかり摂ろう」「たんぱく質は腹持ちがいいらしい。集中力を切らさないよう、朝からしっかり食べることが大事!」など、トレーニングや練習と紐づけた食の情報をポストしてあげるといいですよ。
これまでジャパンラグビーリーグワンに入団する選手たちを見てきましたが、大学時代に既に自分に合った食べ方を身につけている選手もいれば、プロテインに頼り切っている選手、野菜ばかり食べる選手、逆にまったく食べない選手などもいます。しかし、入団時はバランスの取れた食べ方が身についていなくても、「自分はこうなりたい」という目標をしっかり持っている選手たちは、1~2か月で食生活もガラリと変わり、すぐに個々に合った食べ方をマスターします。
大事なのは、細かい栄養素にとらわれずに、まずはバランスのとれた食べ方を身につけてもらうことです。自分が掲げたシーズン前の目標の体重、体組成になるべく近づけることができ、かつ、1年を通して安定した体重を維持できる。4年生になったとき、そんな食べ方を自分のものにできるといいですね。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)