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子どもにも広がるコロナ太り問題 肥満を予防、太り過ぎない食生活に必要な2つの意識

子どもの食生活を整える2つの意識とは

 具体的な方法に入る前に、約束事を一つ。子どもの場合、自己流で食事の回数を減らしたり、何か特定の食品を制限したりするダイエットは絶対に避けてください。例えば大人の場合、「炭水化物抜き」を行う方が多いのですが、これこそご法度。成長過程にある子どもにとって、ご飯は成長に欠かせない大事なエネルギー源です。炭水化物だけでなく、特定の栄養素を制限すれば、成長に必要な栄養のバランスが大きく崩れるため、絶対にやめてください。

 さて、子どもの食生活を整える際、「朝・昼・晩の3食をしっかり食べる」ことは基本ルールです。

 そのうえで、

<1>見直すべきは「好きなもの」
<2>血糖値をコントロールする

 の以上2点を意識しましょう。

 まずは<1>についてですが、「好きなもの=太るもの」です。甘い物が好きな子どもは、お菓子やジュース、アイスなどを欲しがりますし、揚げ物が好きな子どもは食事だけでなくおやつにもから揚げやコロッケを食べたがるでしょう。

 そこで、間食はお菓子や揚げ物をやめて、ヨーグルトや果物といった脂質が少な目で栄養のある「補食」に変えます。

 食事も揚げ物が好きな子どもは揚げ物を出す頻度を減らし、肉や魚は焼いたり蒸したりする、あるいは脂質の少ない部位や種類に変えたりします。このように意識するだけでも脂質量は大幅に減り、確実に効果が得られます。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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