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「できないこと」に向き合おう 障がい児対象の陸上教室開催、パラアスリートが伝えた“失敗”の価値

パラリンピック2度出場の小須田潤太が陸上競技用、スノーボード用の義足を手に講演を行った【写真:平野貴也】
パラリンピック2度出場の小須田潤太が陸上競技用、スノーボード用の義足を手に講演を行った【写真:平野貴也】

義足を外した小須田が子どもたちに伝えたメッセージ

 講演会では、義足を外した状態の足も披露。「ただ、腿の先がないだけで普通。(足に欠損がある人というのは)背の高い人や、体の大きい人などの括りの一つでしかない」と堂々と現状を受け入れる姿勢を示した。

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 どうしたら、できないことが、できるようになるか。世の中、探せばいろいろな可能性がある。小須田は歩行用、陸上競技用、スノーボード用の義足を参加者に触れてもらい、種類によって様々な動きが可能なことを示した。

 講演会で元気に合いの手を入れていた小宮佑都くん(小学6年生)は、「選手がメダルを触らせてくれて、すごかった。スノーボード用の義足が格好良かった」と笑顔を見せた。先天性の障がいで両足に欠損があるが、体験会ではレーサーを力強く操作。普段は、野球やトライアスロンにも挑戦しているという。父の周さんは「あんな種類の義足があるとは知らなかった。動かせる範囲が変わるので、新しいことができそう」と、まだ見ぬ可能性を感じ取っていた。

 参加した高橋美月ちゃん(小学3年生)は、先天性の二分脊椎症で下半身まひの障がいがあるが、スラロームでスムーズな走りを披露。健常者の大人にコツを教えるほどで「レーサーは少し怖かったけど、スラロームは、めっちゃ余裕! 楽しかった」と喜んだ。父の正之さんは「車いすの体験会は経験があるけど、義足の選手の話が新鮮で、考え方や価値観が参考になった」とイベントの感想を話した。

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