フィギュア国別対抗の裏で…日本の9歳小学生に秘話 スケート本格開始のきっかけブラウンと再会「日本語が上手だった」
フィギュアスケートの国別対抗戦は19日、米国の優勝で幕を閉じた。公式練習前、都内の小学生を対象にスケート教室が行われ、鍵山優真、吉田唄菜の日本勢のほか、ジェイソン・ブラウン(米国)やダニエル・グラスル(イタリア)が笑顔で指導した。参加した小学4年生・早坂杏さんは本格的にスケートを始めるきっかけとなったブラウンと再会。「日本語が凄く上手だったから分かりやすかった」と喜んでいた。

国別対抗戦の前に行われたスケート教室で
フィギュアスケートの国別対抗戦は19日、米国の優勝で幕を閉じた。公式練習前、都内の小学生を対象にスケート教室が行われ、鍵山優真、吉田唄菜の日本勢のほか、ジェイソン・ブラウン(米国)やダニエル・グラスル(イタリア)が笑顔で指導した。参加した小学4年生・早坂杏さんは本格的にスケートを始めるきっかけとなったブラウンと再会。「日本語が凄く上手だったから分かりやすかった」と喜んでいた。
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国別対抗戦に出場し、この日までに競技を終えた各国のアイスダンス、男子シングルの選手たちが小学生を指導。レベル別に4つのグループに分かれて実施した。鍵山、吉田らは初心者と手を繋いで滑ったり、経験者には実際にスピンやスケーティングの技術を伝えたりしていた。
中でも存在感を放っていたのがブラウン。日本語が堪能で「ウデ、マエ!」など姿勢も指示を送った。「ダイジョウブ」「サイコー!」と持ち前の明るいキャラで盛り上げ、最後も全て日本語で代表挨拶。「皆さん、来てくれてアリガトウ。スケート、難しいデスネ。いつも応援しています。頑張ってください」と話した。
ブラウンとの再会を喜んでいたのが9歳の早坂さんだった。この日はマンツーマンでスピンの指導を受けるなど充実の時間を過ごした。5歳からスケートを始めているが、本格的に打ち込むきっかけになったのが2年前。偶然、岩手のホテルでブラウンと出会ったことにある。

観に行ったアイスショーに出演していたブラウンと、たまたま宿が同じだった。散歩しているところに声をかけ、写真撮影。まだ競技を始めるか迷っていたが「スケートをやっていたらまた会えるかもね」とエールを送られ、挑戦を決めた。
ブラウンの好きなところは「いつもニコニコ笑っているところ」。現在は明治神宮外苑FSCに通い、バッジテスト3級。2回転フリップ、ルッツなどを跳べる。嬉しい対面になったが、当時のことを話すまでには至らなかったという。
国別対抗戦でSP3位、フリー2位となったブラウンは、米国のキャプテンも務めて優勝に大きく貢献した。大いに刺激を受けた早坂さんは「スケート選手として、世界選手権に出たい」と夢を語った。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)