「子どもが食べない」4つの野菜の活用法 好き嫌いする我が子に伝えたい食の大切さ
栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。サッカーJリーグ・アルビレックス新潟で栄養アドバイザーを務めている公認スポーツ栄養士・長谷川直子氏がわかりやすくアドバイスする。最終回となる第15回は「親から子どもに伝えたい食の大切さ」について。
連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第15回
栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。サッカーJリーグ・アルビレックス新潟で栄養アドバイザーを務めている公認スポーツ栄養士・長谷川直子氏がわかりやすくアドバイスする。最終回となる第15回は「親から子どもに伝えたい食の大切さ」について。
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これまで14回にわたりジュニア世代の保護者向けにお伝えしてきたコラムも、今回が最終回になります。最後にお伝えしたいのは、親から子どもに伝えたい食の大切さについてです。
ジュニア選手の保護者の方、ママ友たちの話を伺うなかで、もっとも多く聞かれる悩みが「好き嫌い」。なかでも悩まれる方が多い、野菜の活用法についてご紹介します。
まずは、「子どもが食べない」とよく聞かれる野菜の食べ方について、ピックアップしました。
○トマト 免疫力を高める効果のあるリコペンが多く含まれています。噛みにくい場合は皮をむき、種の部分の食感が苦手な場合は、取り除いて加熱し、トマトソースにします。水煮缶も栄養価には大きく変わりはないので、利用すると子どもが食べやすい料理のバリエーションも広がります。
○ほうれん草、小松菜 ほうれん草には鉄、小松菜にはカルシウムが多く含まれていますが、繊維が多く噛み切りにくいというお子さんもいます。繊維を断つように切って、子どもが好きなコーンと一緒にバターソテーにする、青臭さが苦手であれば、ポタージュスープなどにしてみましょう。
○にんじん 粘膜を強化し、免疫機能を高めるβ-カロテンを多く含みますが、匂いや食感、甘味が苦手、という話をよく聞きます。千切りにしたにんじんを、子どもに人気のツナと合わせてラぺにする、卵と炒めてしりしりにすると、よく食べるようになる子も多いです。
○きのこ類 カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含み、炒め物、煮物、汁物、カレーと何にでも合います。一方、食感が苦手という子どもも多くみられます。みじんぎりにして、ハンバーグのたねやそぼろに混ぜ込むのがおすすめです。