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オスグッド病のなぜ― スポーツ少年のお悩み、なぜ起きる?どうすれば防げる?

関節に強い負荷のトレーニングは不要…予防やケアにストレッチの導入を

 また、骨の柔らかい成長期に、オスグッド病になるほどの強度がかかるトレーニングは必要ありません。分かりやすい種目で言うと、かつてのうさぎ跳びや、重さを使ったフルスクワットがその代表。膝関節を鋭角(90度以下)に曲げ、強い負荷を関節に一気にかけるような練習は控えてください。

 幸い、オスグッド病は発症後、数か月で痛みの症状が治まります。ただし、症状のある間はスポーツをお休みする、または患部に影響のないメニューに切り替えましょう。

「わずか数か月」のお休みでも、大会が近づいていたり、レギュラー争いが懸かっていたりすると、子供たちにとってショックも大きいと思います。しかし、焦りは禁物。患部を休め、地道にケアを続けることが体にとって一番良いことを伝え、無理をしないよう気をつけて見てあげましょう。

 最後に、予防やケアに良いストレッチ法をご紹介します。今日からぜひ、実践してみてください。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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