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夏の食欲低下をさせない1日3食の取り方 朝に「一杯の味噌汁」がオススメの理由

昼食に避けるべきは「脂質」と「冷たい食べ物」

昼食「内臓に負担をかける脂質と冷たい食べ物は避けよう」

 お弁当を持参する方は、それを食べていただければ十分です。コンビニエンスストアで買う人、外食をする人の場合、消化に時間のかかる脂質の多いもの、刺激の強い香辛料、内臓の働きを悪くする冷たい物を避けるのがポイントになります。

 例えば夏の風物詩、冷やし中華。のど越しがよく「食欲のないときこそコレだよね」と思う方も多いでしょう。しかし、冷たい料理のうえ、具材もキュウリやトマト、ハムなど、体を冷やす食材が多い。食欲のない人よりも、体の熱を冷ましたい、元気な人に向いています。ほか、天ぷらそば、中華料理全般、カレー、パスタ料理、菓子パンやサンドイッチも、脂質が多いので避けます。

 おすすめは脂質量が少なく、魚や肉が摂れるもの。コンビニの食品やレストランで栄養表示があれば、脂質量をまず、チェックしましょう。具体的なメニューでいえば、月見うどんやそば、かも南蛮、肉うどん、きつねうどん、親子丼。コンビニご飯ならば、最近、バリエーションの豊富な具沢山のスープや汁物がおすすめ。肉や魚介の入ったスープを選び、おにぎりをつければパーフェクト。

補食「エネルギー源とたんぱく質をチャージ」

 ランチから夕飯まで、少なくとも6~7時間は空きます。お腹が空くので、エネルギー源とたんぱく質を含む食べ物に飲み物をつけて、栄養のあるおやつ=補食で栄養補給。おすすめは、ヨーグルト、バナナ、ドライフルーツ、あんぱん、プリン、プロテイン・バー。

夕食「消化によい食材を選び、調味料&香辛料で食欲をアップ」

 選び方は昼食と同様です。脂質の多いもの、刺激物や冷たいものを避けましょう。また、繊維質の多いもの、例えばごぼう、とうもろし、海藻、きのこ類も、食欲がなく、胃腸の調子が悪い時は、たくさん食べないほうがよいでしょう。

 おすすめですが、食欲アップにつながる調味料や香味野菜を使った料理です。

 例えば、昼食ではカレーライスをNGとしましたが、香辛料そのものは適量であれば食欲を増進する起爆剤となります。そこで、脂質の多いカレールーではなく、最近、人気のカレー粉を調味料として使用。スープや青菜の炒め物などに使ってみてください。ほか、しそやみょうが、ゴマやピーナッツ、酢や梅干し、レモンなどのかんきつ類を風味付け、味付けに使います。

 胃に負担の少ない素材は、脂身の少ない肉、豆腐、納豆、卵、白身魚。繊維の柔らかい野生、だいこん、にんじん、かぶ。ほうれん草、キャベツ、長芋。ナスは皮をむいて使います。メニュー例も紹介しますので、数日、試してみてくださいね。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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