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「飲み会翌日」の体調を変える方法 ラーメンを我慢し“体に優しいシメ”は何か

「〆は1軒目で済ませる」が吉、特におすすめの一品は「お茶漬け」

 お酒のお供に良いおつまみの筆頭は、タンパク質を多く含む食品。焼き鳥、刺身、冷ややっこはその代表です。そして、是非、一緒にオーダーしたいのがタンパク質、ビタミン、ミネラルと栄養が豊富な枝豆。これに海藻サラダを頼めば、食事としてのバランスも良くなります。

 そして飲んだ後の〆。ラーメンやアイスクリームなど、糖質をすごく欲しくなる方もいますが、これは血糖値降下によるトラップです。

 ここは、ラーメンを食べたい気持ちをグッとこらえ、そばやお茶漬けなど、脂質の少ない料理で〆ましょう。飲み会の後は、利尿作用による脱水を防ぐため、水分を意識して摂ることも大切。水分を一緒に取れるお茶漬けは、脱水症状を抑えつつ、アルコールの代謝を助けるので特におすすめです。

 そして、〆は1軒目のお店で済ませること。遅くなるほど脂肪として体に蓄えられるので「2軒目のラーメン」こそNG。結局はトータルで考えるので、「飲みながら何をいつ食べるか」が本当に重要。どんなにお酒を適量に抑えても、最後に「2軒目で〆のラーメン」では、努力も水の泡ですよ。

 さて、お酒の適量に戻りますが、純アルコール20gは、あくまで指針です。お酒の適量には個人差があるので「もっとたくさん飲んでも、翌日、引きずらないよ」という方もいれば「コップ1杯で限界!」という方もいます。大切なのは、自分の許容量を超える飲み方をしないことです。翌日もシャキッと目が覚めるか、元気に仕事ができるかなど、体調をみながら調整してください。

 ただ、疲れがたまっていたり、お昼を食べる時間がなく、すきっ腹でガブ飲みしたりすると、アルコールの吸収が早くなり、少量でも悪酔いをする可能性があります。本当は「飲む前の牛乳」が胃壁をガードできるので良いのですが、「最初の1杯」の幸福感がそがれてしまうのはつまらないですよね。せめてコンビニなどで購入できる、チーズやナッツ(無塩がベター)をつまみ、少量でも胃に何か入れてから向かってくださいね。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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