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今、世界のスポーツ界が注目している魚料理 理由は「n-3系脂肪酸」の効果、安価な“魚不足”解消法を紹介

「魚不足」を手軽に解消する方法を紹介

 一方、日本人の魚離れは深刻です。

 水産庁の発表によると、日本人の魚介類の消費量は2001年度をピークに減少。2011年度以降は魚介類の摂取量が肉類を下回り、今や1人当たりの年間消費量は1日65グラム。鮭1/2切れ程度しかとれていない状況です。

 かつて、食生活に魚料理が当たり前にあった日本ですが、「価格が高い」「調理の手間がかかる」などを理由に、すべての年代で魚離れが進んでいます。しかし、先に示したとおり、アスリートやスポーツ愛好家にとって、魚は体づくりや良いコンディションを維持するのに優れた食品です。

 そこで、最後に「価格」や「手間」にかかる悩みを少しでも回避し、魚不足を解消する方法を紹介します。

 日本のトップアスリートたちも、体への意識の高い選手たちは積極的に魚を選んでいます。手の込んだ料理にする必要はないので、普段の食生活のなかに簡単に取り入れられることを見つけ、今までよりも少し、魚を食べる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

【安価で手間いらず! 魚の食べ方&レシピ】

(1)外食をする際は魚料理を注文する。
(2)コンビニやスーパーで買える、魚スティック、魚肉ソーセージ、かまぼこ、フィッシュプロテインバー(魚肉たんぱく質)を利用する。
(3)調理する場合、魚の缶詰を活用する。

◎ツナ缶(ライト)ポテトサラダ
市販のポテトサラダに汁気を切ったツナを加える。油分を使用しないライトツナがおすすめ。

◎サケの中骨缶ときゅうりの和え物
サケの中骨水煮缶の水気を切り、塩もみしたきゅうりを加えてマヨネーズで和える(マヨネーズの代わりにしょうがや大根おろし、レモン汁で和えてもOK!)。

◎サバの味噌煮缶回鍋肉風
フライパンにごま油を熱し、食べやすい大きさに切ったキャベツと玉ねぎを加えて炒め、サバの味噌煮缶を汁ごと加え、しょうゆで味を調える。

◎サンマの缶詰の玉子とじ
サンマの蒲焼缶詰の煮汁と水、しょうゆをフライパンに入れ、沸騰したらサンマを加える。溶き卵でとじて刻んだ万能ねぎを散らす。

◎魚の缶詰丼
サンマやサバ、ツナの缶詰を使って簡単魚丼に。

○サンマのかば焼き缶詰
サンマをどんぶりに乗せる。山椒やごまをトッピングすると風味も良くなる。

○サバ缶
鍋にサバ缶を汁ごと加え、キムチ、長ねぎ、水、しょうゆ、ごま油、にんにくのすりおろしを加えて煮込み、ご飯にかける。

○ツナ缶
油を切ったツナと絹ごし豆腐、スライスした新玉ねぎをご飯にのせ、しょうゆとレモン汁をかける。ごまやちぎった海苔をトッピングすると風味が良くなる。体脂肪が気になる人は、ノンオイルのツナ缶がおすすめ。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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