「see」から「do」へ― 小塚崇彦、28歳が描くフィギュア界の“幸せな未来”
「氷に乗らなきゃ体感できないは既成概念」…小塚さんが考えるアイデアとは?
「でも、氷に乗って滑らなきゃフィギュアスケートを体感できないというのは既成概念。単純に回る椅子に座って回すだけでも、スピンと同じ体験ができる。もっとどうしたらフィギュアで楽しめるんだろうということを考えて、氷じゃなくてもフィギュアを体験するきっかけをたくさん作っていけたらいいなと思います」
例えば、今後は教室に互いの練習内容をほかの子供が採点し合って自己採点と比較し、フィギュアならではの採点競技のおもしろさを体験する試みも考えているという。
「フィギュアには第1点(技術点)と第2点(芸術点)があり、第1点は客観性と主観性。第2点はほぼ主観。審判員にどうやったら点数を上げてもらえるか、体を動かしながらやってみようと思っている。そういう視点で、新しいことを少しずつやっていけたらいいと思っています」
小塚さん自身もあらゆるスポーツに挑戦している。
「だいたい何の競技でも60~70%くらいのレベルまでにはなる」という運動神経を生かし、野球やゴルフなどを経験。そこで、元選手など幅広く交友関係を広げている。
それも、フィギュアに還元するヒントをもらうためだ。