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“勝負師”西野朗、再び国際舞台へ 「ギリギリの感覚はトップでないと味わえない」

勝負師にとってW杯ポーランド戦の戦いは不本意だったか

 これが原点だとするなら、やはりロシア・ワールドカップでの采配は、周囲の高評価とは裏腹に、自分では忸怩たる部分があったようだ。

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 グループリーグ最終戦のポーランドとの試合では、勝利への追求を捨てて、ノックアウトステージへの“逃げ切り”を選んだ。一方で最後のベルギー戦は、さらに突き放せるというゲーム中の強気な読みが裏目に出たのかもしれない。不本意だったことは帰国後、近親者に伝えている。

 しかし大会直前に急きょ指揮権を引き継いだ西野は、本来の日本の長所を思い出させてくれるような戦い方にシフトし結果を残している。

 あくまで理想を追い求めるベテラン監督は、再度大舞台で悔いなき采配を描いているに違いない。

(加部 究 / Kiwamu Kabe)

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近、選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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