陽岱鋼、引退試合で陥った大ピンチ「取り返したくて…」 21年のプロ生活、最後に見つけた宝物「とても意味があるんです」
プロ野球の日本ハムと巨人で通算16年間プレーし、今季まで3年間「2軍専門球団」のオイシックスに所属した陽岱鋼外野手が26日、ファーム・リーグのロッテ戦で引退試合に臨んだ。最後のゲームは自らの失策で許したリードを、適時打で取り返す一人舞台となり3-3の引き分け。試合後のセレモニーには豪華な面々が集った。21年もの長いプロ野球生活。陽が最後に得たものとは何だったのか。

志願の「1番・中堅」も…自らの失策で失点、救ってくれたのは?
プロ野球の日本ハムと巨人で通算16年間プレーし、今季まで3年間「2軍専門球団」のオイシックスに所属した陽岱鋼外野手が26日、ファーム・リーグのロッテ戦で引退試合に臨んだ。最後のゲームは自らの失策で許したリードを、適時打で取り返す一人舞台となり3-3の引き分け。試合後のセレモニーには豪華な面々が集った。21年もの長いプロ野球生活。陽が最後に得たものとは何だったのか。
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現役最後の試合、陽は日本ハム時代にファンを魅了した「1番・中堅」で先発出場した。プロ入り同期でもある武田勝監督に自らお願いしたのだという。「センターでレギュラーを取らせてもらったのもありますし、やっぱりセンターが一番華のあるポジションだと思っているんです。僕のわがままでお願いさせてもらいました。ファンに楽しんでもらえたらうれしい」と意気込みを語り、プレーボールがかかった。
ところが流れは、意外な方向に進む。3回に右前打で出塁し、先制のホームを踏んだところまでは良かった。ただ1-0で迎えた6回の守備、無死一、二塁から中前にゴロで抜けてくる安打にチャージしたが後逸。二者が生還し逆転を許した。「もう守ることはないんだから、自分の力をできるだけ出し切ろうと思ったんですが、エラーしてしまって……」。ベンチにはさすがに厳しい表情で戻ってきた。「なんとか取り返したくて……」。ともに戦ってきたチームメートが、お膳立てを整えてくれた。
直後の攻撃、2死から下位打線が内野安打と2四球で満塁のチャンスを作り、1番の陽に打席が回ってきた。「つないでチャンスを作ってくれてね。ラッキーなヒットで返すことができた」。高いバウンドの三塁ゴロで全力疾走。一塁セーフで内野安打となり、送球が逸れる間に二者が生還。3-3の同点とし、救援陣が守り切って引き分けた。
試合後のセレモニーには、陽の野球人生が詰まっていた。台湾から「リュック一つを背負ってやってきた」陽が、福岡第一高で指導を受けた平松正宏監督をはじめ、日本ハム、巨人でのチームメートから労いのメッセージが流れた。そして「陽岱鋼、辛苦了」と中国語で労いの言葉を口にしたのは、日本ハムで苦楽をともにした糸井嘉男さん。「今台湾にいます。仕事があって……」と不在を詫びるメッセージの直後に、グラウンドへ登場。陽は目を丸くして大笑いし、かつての盟友と、がっちりハグを交わした。
相手のロッテにいた石川慎吾、岡大海という日本ハム時代のチームメートも、2人でグラウンドに残りセレモニーを見届けた。最後には武田監督や、若き日の陽が憧れた松井稼頭央氏まで登場して記念撮影。豪華な面々が登場するたびに、スタンドからもどよめきが起きた。
武田監督は、2005年秋のドラフト会議で日本ハムに指名され入団。陽にとってはプロ入り同期だ。21年前、千葉県鎌ヶ谷市の球団寮で会った姿を思い浮かべながら「最初は今みたいに日本語も使えなかったし、重鎮の選手も多い中で、自分を出せていなかったよね」と懐かしそうだ。21年もの間、プロとしてプレーできたのは正直、意外だったという。
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