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卓球の国際大会を「いずれ横浜アリーナで…」 創設5年目、WTTのCEOが30分間取材で激白した夢と課題

日本開催でも、多くの中国人ファンが訪れた【写真:中戸川知世】
日本開催でも、多くの中国人ファンが訪れた【写真:中戸川知世】

卓球の大会を「横浜アリーナで開催したい」理由とは

――日本開催でも、多くの中国人ファンが訪れる。影響力についてはどう感じる。

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「どんなスポーツにもファンは必要だ。もちろん、中国国外でファンを増やすためには、もっと努力する必要があることは分かっている。どうすれば中国以外のファンを増やせるかだ。でも今回の『WTTチャンピオンズ横浜』では、前回の名古屋(WTT女子ファイナルズ2023)や福岡(WTTファイナルズ)に比べて、日本のファンが多かったと思う」

――新規ファンを獲得するために、様々な地域への進出計画は考えているか。

「その通りだ。7月の『USスマッシュ2025』に投資したのもその一つさ。多額の投資になったが、将来的には非常に良いものになると確信したよ。大きく成長し、アメリカ市場の活性化に繋がる可能性もある。選手の力も必要だ。だから今大会におけるカナック・ジャ(米国)の準決勝進出には驚いた。カナックのように、卓球が盛んではない国の選手が台頭してくれることを期待している」

――サッカーやバスケのようなメジャースポーツは、放映権料で多額の収益を上げている。WTTはどうか。

「まだ我々の総収入の約15%を占めている。主に中国と日本からだ。歴史的な伝統もあるが、結果が関係していることは間違いない。ほとんど全ての大会で中国が勝っており、日本が勝つこともある」

――卓球はメジャースポーツに追いつくことができるか。

「メジャースポーツの会場ははるかに大きいから、財政的な観点から難しいとは思う。卓球は約1万5000人収容が上限だろうが、メジャースポーツは6万、7万、8万人収容できる。だから追いつくのは難しいだろう。だが、WTTは卓球の歴史上、最もビジネスや商業的な視点を取り入れた試みだと思う。我々は2021年にスタートしたが、他のスポーツは50年以上前に始まっている。追いつくにはまだまだ長い道のりがあるが、努力はする。どうなるかは分からないがね」

――WTTの最終的な夢は。

「成長を倍増させることだ。重要なのは5年以内に賞金を倍増させること。つまり、この会場(横浜BUNTAI)でさえ小さすぎるんだ。成長するには、いずれ横浜アリーナで開催する必要があるかもしれない。今の地位を誇りに思っているが、さらに成長し、大きくなければならない。会場の拡大、チケット売り上げの増加、スポンサーの増加。それが私の夢だ。5年後、次のインタビューは横浜アリーナで受けているだろう」

(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)

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