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「地獄でした」 自ら引退した元巨人投手がSNSを“やめた”理由 使い方を見直し「どう言ったとしても…」

現在は公認会計士スクールのCPA会計学院で講師を務めつつ、SNSも楽しんでいる池田さん【写真:羽鳥慶太】
現在は公認会計士スクールのCPA会計学院で講師を務めつつ、SNSも楽しんでいる池田さん【写真:羽鳥慶太】

2019年、すでに存在した誹謗中傷「やめないといけないのかな…」

 5月29日にシーズン初めての1軍昇格を果たすと、すぐに延長12回1死一、二塁の場面で初登板が回ってきた。最初に対戦した木浪聖也に四球を与え満塁とし、代打で登場した高山俊に満塁弾を浴びてサヨナラ負けを喫した。2日後、中日戦の登板は1回無失点に抑えたものの、試合後に2軍落ちを通告された。そこからもう、巨人では1軍からのお呼びはかからなかった。

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 さらに、池田さんを苦しめたのはSNSに並んだ言葉だ。「その時は地獄ですよ。野球をやめないといけないのかなとまで思いました」。当時使っていたツイッターは、罵詈雑言であふれた。現在ほど、スポーツ選手に対するネット上の誹謗中傷は注目されていなかったが、心無い言葉がいくつも突き刺さった。実際これをきっかけに、池田さんは一度ツイートをやめている。

「もちろん、今となっては笑い話です。抑えてヒーローになってやるくらいのつもりでマウンドには行きましたし」。ただ現在、X(旧ツイッター)上に何気ない日常をつづっている池田さんは、一つ心に決めていることがある。

「野球に関することは言いません。どう言ったとしても悪くとられてしまうことがあるので。軽く、バカみたいな投稿を心がけています。こういう人間もいるんだと知ってもらうためですかね」

 現役最終年と、引退翌年の猛勉強は計7000時間に及び、2023年の秋には合格率が7パーセント台という難関資格の公認会計士試験に合格した。現在は公認会計士スクールのCPA会計学院で講師を務める。現役時代と違い、SNSには楽しい日常があふれている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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