[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

女子バスケで気迫のブザービーター 赤穂ひまわりは無口でも「やらなきゃ」と仲間を触発する主将【Wリーグ決勝】

バスケットボール女子Wリーグのプレーオフ決勝第2戦が14日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、デンソーが富士通に73-62で勝利した。負けたら終わりの一戦で1勝1敗の逆王手。日本代表の赤穂ひまわりは12得点11リバウンドのダブルダブルと活躍した。観客はWリーグ史上最多の7168人。15日の最終戦で初優勝を決めるべく、背中で引っ張る口数の少ない主将はこの日4本外したフリースロー(FT)の復調を誓った。

12得点11リバウンドのダブルダブルと活躍したデンソー・赤穂ひまわり(右)【写真提供:Wリーグ】
12得点11リバウンドのダブルダブルと活躍したデンソー・赤穂ひまわり(右)【写真提供:Wリーグ】

「京王 presents Wリーグプレーオフ2023-2024」ファイナル

 バスケットボール女子Wリーグのプレーオフ決勝第2戦が14日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、デンソーが富士通に73-62で勝利した。負けたら終わりの一戦で1勝1敗の逆王手。日本代表の赤穂ひまわりは12得点11リバウンドのダブルダブルと活躍した。観客はWリーグ史上最多の7168人。15日の最終戦で初優勝を決めるべく、背中で引っ張る口数の少ない主将はこの日4本外したフリースロー(FT)の復調を誓った。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 控えめに握る拳には気迫が宿っていた。31-37の第2クォーター(Q)残り4秒。味方のシュートが外れ、飛び込んだのが赤穂だ。自身より6センチ大きい身長190センチの相手Cテミトペを吹き飛ばしながらリバウンドを獲得。着地直後に振り向き、ブザービーターを決めた。小さく拳を握り、高めた逆転への気運。「タフな試合だった」。勢いに乗ったチームは積極的な守備を見せ、1勝をもぎ取った。

 25歳の主将が前半終了間際に繰り出した熱いプレー。銀メダルだった2021年東京五輪で日本の主将を務めたチーム最年長34歳の高田真希も「触発された」と熱くなった。「年々感情が表に出ている。勝ちたいからこその表れ。背中で見せてくれる」。チーム最多の11リバウンドに加え、12得点をマークした後輩に引っ張られ、崖っぷちから初優勝に望みを繋いだ。

 9つ下の赤穂に寄せる信頼は大きい。「言わなくても自分の役割をわかっていて、それをしっかり表現してくれる。いろいろなリーダーシップがあるが、ひまわりらしい取り方が出来つつある」。高田も務めた主将を引き継いで2季目。言葉は少なくても仲間には見られている。任務を確実に全うしようとする気迫は、チーム全員に「自分もやらなきゃ」と思わせた。だから、逆転勝利を呼び込んだ。

 愛される一面もある。フリースロー(FT)を9本中4本外した赤穂は高田に促され、試合後の場内インタビューを待つ間に観客の前で居残り練習。しかし2本とも外し、笑いが生まれた。「『明日は大丈夫』と切り替えられるようにみんなが声を掛けてくれた。明日は決めたい」。皇后杯との2冠まであと1勝。泣いても笑っても今季最後の一戦へ、最高の雰囲気でぶつかる。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集