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大谷翔平グラブに「何とも思わない子がいたっていい」 全国の大人にも学び与えた6万個の贈り物

大谷が贈ったグラブと、ボール&著書を添えた相模原市の画像(画像は「相模原市シティプロモーション」Xのスクリーンショットより)
大谷が贈ったグラブと、ボール&著書を添えた相模原市の画像(画像は「相模原市シティプロモーション」Xのスクリーンショットより)

「大人たち」も考えるきっかけを与えられた贈り物

 今回、大谷からのグラブ寄贈にかかわった相模原市学務課学校経理班の三浦義光担当課長は「何か協力できることはないか」と考え、今回の“ひと手間”にたどり着いたという。「軟式ボールだと怪我や備品の破損などにつながりかねない。でもゴム製のボールだと、グラブに収まった際の『パシッ』とした感触が薄い。キャッチボール用のものがあるということで、それに決めました。本については実際の教員らの話も聞いたうえで決めました」と経緯を語った。

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 三浦課長は実際に配布された学校に足を運び、児童たちが喜ぶ姿を見た。「子どもたちがうれしそうにしていたのが印象的でしたね。普段、学校の授業で野球をやることはなく、グラブを使う機会はないのですが、それこそ大谷選手の意図というか、何より野球に触れることで何かが変わるかもしれないと感じました」。その中で、女子児童が一緒に交じってキャッチボールをしていたことにも感銘を受けたという。

 大谷からの贈り物は、児童だけでなく“大人たち”にも何かを考えるきっかけになったと三浦課長は語る。

「10年前、大谷選手は“二刀流は難しい”と言われ続け、それこそ血のにじむような努力をされて、今の地位と実力を身につけたと思います。今回いただいたグラブを見て、私たちは子どもたちに何ができるのか、と。教育のあり方というと大袈裟ですが、何かを考えるきっかけになったかもしれません。

 子どもたちにも何かを感じ取ってもらいたい。すごい、憧れる、自分もこうなりたい、という思いもあるでしょうし、逆に何とも思わない子だっているかもしれない。それでもいいと思います。本を読んで気づきを得る子だっているかもしれない。一つの事象に対して何かを考える、という流れが子どもたちの中に生まれてくれれば」

 スーパースターからの贈り物に三浦課長はさまざまな思いを巡らせている。

(THE ANSWER編集部)

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