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観客も“甲子園の土”を体感できる 「FLAT ARK」内野洋平が仕掛ける10周年の節目

甲子園での大会開催を内野も楽しみにしている【写真:荒川祐史】
甲子園での大会開催を内野も楽しみにしている【写真:荒川祐史】

国内外の参加選手はもちろん、観客にも用意された“おもてなし”

 10周年ということもあり、海外からの参加選手は「日本に到着した瞬間からすべてフリー(無料)」の“おもてなし”で迎える。国内からの参加選手には、やはり“あの”甲子園でBMXに乗れるというプレミア感は何ものにも代え難いはずだ。「歴史もあって夢もある場所。あのグラウンドに立てると考えるだけで、選手としては感極まるものがありますよね」と話す。元球児や阪神ファンのライダーにとっては、まさに夢のような話だろう。

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 神戸で育った内野自身、子どもの頃にはたびたび両親や兄、弟と一緒に甲子園で阪神戦を見たことがある。「今年はめっちゃ応援してますよ。38年ぶりに日本一になったらすごいじゃないですか。しかも、僕はまだグラウンドレベルに足を踏み入れていないんですけど、甲子園へ下見に行ったFLAT ARKの実行委員が『空気感のレベルが他とは違った』って言うんですよ。僕はまだ喰らってないので、早く喰らってみたいですね」と逸る気持ちを抑えきれない様子だ。

 大会当日は土の内野エリアにステージが設置され、甲子園=高校野球のイメージから発想を得てバックスクリーンを使った演出なども用意されるという。芝生部分は解放されないが、観客もまたグラウンドエリアに降りて観戦することが可能。普段は観客席からしか見ることのできない甲子園の風景を、グラウンドレベルからという違った視点で楽しめるなど、日本人選手にも観客にも、素晴らしい“おもてなし”が待ち受けている。

 また、大会前日の22日には神戸・三宮で海外選手がデモンストレーションするフラットランドのショーを開催予定。大会期間中にはメインステージ横でスケートボードのコンテストが行われたり、2日目のオープンクラス決勝の前には、東京五輪BMXパーク日本代表の中村輪夢と、同じく東京五輪スケートボード日本代表の白井空良によるフラットランド対決も予定されているという。内野は「2人ともすごく上手いし、超真剣ですよ。どっちが勝つか分からない」といたずらな笑みを浮かべる。

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