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【アジア大会ライター取材日記】現地ファンが教えてくれたスポーツの本来の楽しみ方

連日、熱戦が繰り広げられるアジア大会。「THE ANSWER」では現地で取材するライター・平野貴也氏による取材日記を展開する。10日目は男子バレーボール準々決勝を取材。現地ファンの反応で気づかされた、スポーツの本来の楽しみ方とは――。

日本対カタールの一戦で気になったのが、観客の反応だ【写真:平野貴也】
日本対カタールの一戦で気になったのが、観客の反応だ【写真:平野貴也】

日本の試合で盛り上がるインドネシアの観客から気づかされたこと

 連日、熱戦が繰り広げられるアジア大会。「THE ANSWER」では現地で取材するライター・平野貴也氏による取材日記を展開する。10日目は男子バレーボール準々決勝を取材。現地ファンの反応で気づかされた、スポーツの本来の楽しみ方とは――。

 ◇ ◇ ◇

 取材10日目を迎えました。日本の皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。27日は、ゲリラ豪雨で埼玉県の大宮駅が大変なことになっていたようですね。ツイッターなどで動画を確認しましたが、ビックリしました。ところで、私は、これまでにアジアを中心に何度か海外取材を行っていますが、実は、雨が降らなかったことがありません。しかし、今回のジャカルタは、ずっと晴れています。少し暑いですが、今年の東京に比べたら過ごしやすいです。東京の方が、スコールの降る東南アジアのような気候になっているように感じます。

 さて、28日は、男子バレーボールを取材しました。日本は、準々決勝でカタールと対戦。大熱戦となり、最後は10回もマッチポイントを迎えましたが相手の粘りにあい、22-24で第5セットを取られて2-3(18-25、28-26、21-25、25-22、22-24)で敗れてしまいました。

 日本は、9月に世界選手権を控えているため「B代表」で出場しています。A代表に近い実力を持つ選手たちと若い学生選手の混成チーム。主将を務める深津英臣選手(パナソニック)は「このチームは当初、実業団の選手と学生で意識が異なり、学生は、競技に本気で取り組めていないと感じていた。ただ、僕らが一生懸命にやることで、学生も意識高くやってくれていたし、試合に出られなくても声を出して盛り上げてくれていた。このチームで勝ちたいという思いは、全員で持てていたと思う」と話し、9月1日に残った5、6位決定戦についても「最後まで日本のためにこのチームで戦いたい」と戦い抜く姿勢を強調しました。若手にとっては、大きな大会で各国のフル代表と対戦する貴重な機会です。この大会で何を感じ取ったのかは、大会の結果と同じくらい重要かもしれません。

 さて、この試合で気になったのが、観客の反応でした。日本人の観客は少なく、応援団のような集団も見当たりませんでした。試合が始まると、応援もほぼ互角。そして第2セットに入ったときに、違和感を覚えました。先ほどまでカタールの選手に声援を送っていたインドネシア人観客が、コートが変わると日本の選手を応援していたのです。

 あれ? おかしいなと思ったのですが、しばらく、観客の反応を見ていて「どちらを応援しているか」という私の見方自体が的外れなのだと気付きました。特に盛り上がっていた一角は女性観客が多かったのですが、彼女たちは、ただ、バレーボールというお祭りを見に行って、目の前で起きていることを純粋に楽しんでいたのです。それも、とても積極的に。隣にいた日本人と一緒に応援していたインドネシア人は、いつの間にか日本人よりも大きな声で「ニッポン」コールを続けていました。「いい加減だな」と思う方もいるかもしれませんが、私は、スポーツの本来の楽しみ方を見たような気がしました。

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