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「30代の活躍が当たり前の時代が来る」 新世代に抗う女子ゴルフ34歳菊地絵理香の努力

女子ゴルフの今季国内ツアーは、27日までのJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC)で全日程を終えた。今季も24歳以下の若手が多く活躍したが、ベテランの奮起も出立つシーズンだった。30代の優勝者は6人。その1人、菊地絵理香(ミネベアミツミ)の「執念と覚悟」に迫った。(取材、文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

テレビマッチの収録に参加した菊地絵理香【写真:柳田通斉】
テレビマッチの収録に参加した菊地絵理香【写真:柳田通斉】

今季1勝、メルセデス・ランキング13位 若手に示してきた「執念と覚悟」

 女子ゴルフの今季国内ツアーは、27日までのJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC)で全日程を終えた。今季も24歳以下の若手が多く活躍したが、ベテランの奮起も出立つシーズンだった。30代の優勝者は6人。その1人、菊地絵理香(ミネベアミツミ)の「執念と覚悟」に迫った。(取材、文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

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 シーズンオフ1日目の28日、34歳の菊地は宮崎国際GCにいた。テレビマッチの収録に参加するためだ。開始ホールのティーグラウンドに立つと、「みんな、笑わないでね」と共演者を和ませ、第1打を放った。

 前日、菊地は最終戦を3位で終えた。優勝した山下美夢有に2打及ばなかったが、10年連続10度目出場で自己最高位。1度もアンダーで終えていなかったコースを攻略し、「努力をすれば、他の苦手なコースでも攻略できるのかなと思えました」と振り返った。

 グリーンに向かって打ち上げの18番パー4(423ヤード)もパーで終えた。「最も苦手」なこのホールでボギーを打たないために、第2打地点からの距離が合う7ウッドを7週前の試合から使用。4日間ともパーにして明かした。

「『成長したな』と感じました。伸びしろも見つかりましたし、『もっと頑張れるかな』と思いました」

 7月の大東建託・いい部屋ネットレディスでツアー通算5勝目を飾り、メルセデス・ランキング(MR)13位で終えた。30代では、藤田さいき(10位)、上田桃子(12位)に続く成績。身長157センチの小柄だが、ドライビングディスタンスは19年から伸び続け、今季は234.47ヤードだった。コース総距離が伸び、ツアー全体のレベルが高くなる状況に対応している。

「思いっきり振っているので、少しは伸びています。タイミングが合わないと曲がりますけど、それも腹を括ってやっていることです」

 持っているのは“執念と覚悟”。その上で、コンディション維持のために、続けていることがあるという。

「3年前、骨盤の歪みを自力では戻せないことに気付いて、ラウンド後は必ず整体を受けるようになりました。トレーニングは週2回。4日間競技も増えましたし、それをやっていかないと、体が持ちませんから」

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