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部創設の経緯とは【写真:編集部】
部創設の経緯とは【写真:編集部】

部創設の経緯「他の大学にないことをやるべき」

 現実に高校を卒業してジュニア(小1~高3)のカテゴリーが終わると、プロを目指す選手たちは各自で練習場やゴルフ場で練習を重ねる。しかし、費用はかさむ。その状況を踏まえ、ジュニア育成に尽力するNPO法人パピポの代表理事でもある河野代表が、部創設の経緯を明かした。

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「ジュニアのカテゴリーを終えると、練習環境を失う選手が多くいます。自分で練習場やゴルフ場に行くと、一般ゴルファーと同じ額を払うので費用はかさみますが、大学でプロを目指す環境を整えれば、負担はかなり軽減されます。新しく歴史のない大学ですから、他の大学にはないことをやるべきということで、15年からパピポの運営でこのゴルフ部の活動が始まりました」

 15年の部員第1号は男子選手で、16年には、15年に日本ジュニアを制した篠優希が入部。篠は2年生の17年にプロテストに合格。翌18年には稲見が入り、同年秋のプロテストを突破している。同年には、男子で後にツアープロとなる石坂友宏、石毛一輝も入部。19年には女子の吉田が入っており、河野代表は「このあたりから、当初に描いていた流れになってきました。少しずつ大学の名前も広まってきました」と話す。

 環境は確かに整っている。提携ゴルフ場は、いずれも戦略性の高いJGMセベ・バレステロスGC(茨城県稲敷市)、成田GC(千葉県成田市)、龍ヶ崎CC(茨城県龍ヶ崎市)などで、月~木曜日の合同練習、金、土、日曜の自主練習でラウンド、練習場の使用が可能だ。月曜、木曜には、施設内で体幹や筋力トレーニングを重ねている。気になるのは、活動に伴う費用(月額)だ。

◆全寮制(終日)
月12万円~18万円
※部費、寮費、食費(3食)、ラウンド代、練習場ボール代、レッスン代込み。

◆寮以外
月7万5000円~12万5000円

◆プロ料金
月2万5000円~5万円

「寮生の月額は、提携のゴルフ場でキャディーのアルバイトなどをするかどうかで変わってきますが、月12万円なら年間144万円程度。うちと同じラウンド数、練習場でのボール代、プロコーチによるレッスンに加え、食費や交通費を考えると、年間500万円~600万円はかかると推定します。プロテスト合格者は、部費と食費のみの負担です。さらにツアープロは、全額無償で全てのゴルフ部環境を利用できます」(河野代表)

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