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渡邉拓馬氏がオンラインで気仙沼の小学生と再会 470キロの距離を超えて届けた助言

バスケのスキルと合わせ、渡邉氏が伝えた「仲間を思いやる心」

 子どもたちは1人ずつシューティングドリルを行った後、渡邉氏と1対1でのオンライン面談を実施。「フリースローの時はフォロースルーを長くするといいよ」「バックシュートの時はもっと上にジャンプすると楽にシュートが決められると思うな」「柔らかくてタッチがいいシュートだね。指先の使い方を意識するともっと良くなるよ」と、子どもたちにとって分かりやすい具体的なアドバイスを送った。

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 この日、多くの子どもたちに共通したアドバイスは、ゴール下でワンハンドシュートを打つ時の注意点だ。早い段階からシュートを打つ方の手だけでボールを持つ子どもが多かったが、渡邉氏は「1・2・3のリズムでシュートを打つとしたら、両手でボールを持ったまま1・2とステップを踏んで、3で片手に持ってシュートすると、よりリングの近くでシュートができるし、ディフェンスにも邪魔されないよ」と説明。アドバイスを受けた子どもたちは納得の様子だった。

 元日本代表選手に直接質問できる貴重なチャンスを生かさない手はない。「3ポイントシュートを打つ秘訣を教えてください」「レイアップの時に手が開かないようにするにはどうしたらいいですか」「きれいにシュートを決めるコツを教えてください」など、積極的に質問する子どもたちもいた。

 子どもたちが大きく頷きながら聞き入ったのは「オフェンスの時とディフェンスの時は、それぞれ何を考えるといいですか」という質問に対する答えだった。

「オフェンスの時はボールを思った味方プレーヤーが気持ち良くプレーできるように動くといいと思います。自分が相手の立場だったら、どういう状況が攻めやすいか考えてみると答えは見えてきます。ディフェンスが得意な人は、苦手な人を助けてあげてください。そうすれば、自分がピンチになった時、誰かが必ず助けてくれます」

 自分よがりのプレーをするのではなく、仲間を思いやりながらプレーする大切さは、子どもたちにもしっかり伝わったようだ。

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。閉会の時間がやってきた。小学5年生の伏見心音さんは「貴重な機会をありがとうございました。分からないことが聞けて良かったです」と笑顔。同じく小学5年生の吉田芽太くんも「自分のためになる時間になりました。ありがとうございます!」と感謝を伝えた。

 最後に渡邉氏は「試合をイメージしながら練習をすると上達するスピードが上がります。今後の課題も基本的なスキルが多いけれど、試合をイメージしながら取り組んでみてください。あと3か月頑張りましょう!」と熱いメッセージを送った。

 寒さが和らぐ頃に訪れる成果発表イベントこそは、気仙沼を訪問して直接子どもたちと触れ合いたいと願う渡邉氏。残り数か月、子どもたちが持つ伸びしろは無限大に広がる。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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