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大阪桐蔭、慶大をまとめたアマ球界希代の主将 福井章吾が4年間でさらに進化した主将力

決勝で敗れた直後、気丈にナインを引っ張る福井(中央)【写真:中戸川知世】
決勝で敗れた直後、気丈にナインを引っ張る福井(中央)【写真:中戸川知世】

同じ目標を追ったチームを誇りに、福井「プロ野球に進む選手もいますけど…」

 しかし、夢は潰えた。仲間に声をかけながら一番に整列した。先頭を走り、控え部員の待つ一塁側スタンドの前へ。頭を下げ、涙を流すナイン一人ひとりの肩を叩いて回った。客席からは「キャプテン、ありがとう!」の声。福井は保護者やOB、関係者にも「ありがとうございました!」と何度も丁寧に会釈を繰り返していた。

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 堀井哲也監督とともに会見に出席。指揮官が「勝敗の責任は私にある」と言った一方、主将は決して首を縦に振らない。

「監督は監督の責任だと仰いましたが、やはりキャッチャーが責任を負うべき点がいくつかあったなと反省しています。本当に悔しいという気持ちと、やはり4冠という偉業はそんなに簡単じゃないということを改めて再認識できました。そう感じております」

 そして、一つになって同じ目標を追った仲間に誇りを持った。

「プロ野球に進む選手もいますけど、本当に一人ひとりが自分の持ち場に責任を持っている。これは試合に出る選手だけじゃなくて、部員173人全員が自分たちの勝利のために役割を全うしてくれた。チーム一丸となって戦ったというのは本当にその通り。そういうチームだったなと思っています」

 チームファーストの精神を浸透させた。真っすぐな瞳にハキハキとした口調。清々しさは4年前と変わらなかった。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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