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米紙記者に聞く五輪コロナ対策のリアル 「すし詰め状態」メディアバスに早期改善要望

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる多様な“見方”を随時発信する。開催を巡る是非が問われる中、幕を開けた今大会。来日した「海外記者のミカタ」も紹介する。第3回は米紙「シカゴ・トリビューン」のベテランスポーツ記者、ステイシー・セントクレアさん。2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと夏季3大会、2014年ソチと冬季1大会の五輪取材経験を持つ。東京では水泳、野球、セーリング、バレーボールなどを取材予定というステイシーさんに「ニッポンのコロナ対策」について聞いた。(取材・構成=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

海外記者が見る「ニッポンのコロナ対策」について【写真:Getty Images】
海外記者が見る「ニッポンのコロナ対策」について【写真:Getty Images】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#24

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる多様な“見方”を随時発信する。開催を巡る是非が問われる中、幕を開けた今大会。来日した「海外記者のミカタ」も紹介する。第3回は米紙「シカゴ・トリビューン」のベテランスポーツ記者、ステイシー・セントクレアさん。2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと夏季3大会、2014年ソチと冬季1大会の五輪取材経験を持つ。東京では水泳、野球、セーリング、バレーボールなどを取材予定というステイシーさんに「ニッポンのコロナ対策」について聞いた。(取材・構成=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

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 ◇ ◇ ◇

 東京五輪がいよいよ開幕しましたね。開幕式は日本の個性に溢れる素晴らしいものだったと思います。

 特に1824機のドローンによるショーは壮観の一言。一生忘れないであろうほど印象深いものでした。各選手団の入場もそれぞれの色が出て心躍るものになっていましたが、残念だったのはホスト国である日本が入場した時に、本来ならばあるべき大歓声がなかったことです。無観客だと分かってはいても、日本の皆さんも物足りなさを感じた部分だったのではないでしょうか。

 今回は東京五輪でのコロナ対策に思うことをお伝えしたいと思います。来日前はもっと厳しい対策に従わなければならないと考えていましたが、正直なところ、そこまで厳しいものではなく、かなり曖昧な部分が多い印象があります。例えば、私は来日後に3日間の自主隔離をしましたが、一部の海外メディアは自主隔離をしていません。なぜ彼らが自主隔離せずにいられるのか、その理由は分かりませんが、これではダブルスタンダードです。

 また、大会組織委員会からの要請により、メディアは毎日の健康状態を専用アプリに入力し、定期的にPCR検査を受けることが義務づけられています。検査の頻度は「選手との接触度合い」によって分けられていて、私は1日おき、同行するカメラマンは毎日受けていますが、プレスセンターや各競技会場に検体を集める場所があり、結果は翌日知らされるシステム。検査手順そのものは、皆さんが思うほどストレスはありません。

 ただ「選手との接触」の基準がとても曖昧で、かつ自己申告なので、はたしてどこまで有効な対策なのかは分かりません。私自身はワクチン接種を2度済ませていますが、もし陽性と判定されたら周囲の人々に迷惑はかけたくないので、1日おきに検査を受けています。

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