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「練習のための練習が1つもない」 八村塁キャンプで日本のコーチが体感した“世界基準”の指導

汗だくになりながら選手にアドバイスを送るハンディコーチ(右)【写真:鉾久真大】
汗だくになりながら選手にアドバイスを送るハンディコーチ(右)【写真:鉾久真大】

世界基準の指導とは「試合でパフォーマンスを出すために逆算して全てが進んでいた」

 八村は自身のYouTubeで「日本には世界レベルの選手を輩出するシステムがない。選手はもちろん、コーチ、スタッフ、運営も、全てを世界基準にしていきたい」とキャンプ開催の意図を語っていた。世界基準の指導とは――。身をもって体感した竹田氏は「ゲームスピード、全て試合を想定してプレーしているので、“練習のための練習”が1つもない」と振り返る。

「一人ひとりに合わせて、時間がないとか、トリップ(遠征)の後とか、いろんな状況の中でも実際のゲームの中で使えるようにしっかりパッケージされているワークアウトが凄くタメになった。日本だと練習時間が2時間あればその間にあれもこれもやっていこう、となるが、そうではなく最後にゲームでパフォーマンスを出すために逆算して全てが進んでいた」

 ハンディ氏は「3時間体育館にいる必要はない。量より質が大切」と強調していた。水分補給や指示を聞く時以外は、ほぼアイドルタイムがないように組まれた超効率的なプログラム。プレー中も「ゆっくりやっていたら向上しないよ!」と試合と同じスピードで動くことを選手に求めた。4面のコートを歩き回り、声を張り続けたハンディ氏。汗だくの背中が、指導者に必要な熱量を示していた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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