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ふんぞり返る姿は「指導者と言えない」 スペイン人監督が日本の育成現場に見た疑問

吉住氏はスペインのトレーニングの特徴に強度の高さを挙げた【写真:編集部】
吉住氏はスペインのトレーニングの特徴に強度の高さを挙げた【写真:編集部】

短時間で強度が高いスペインの練習「走るより動き続けるという表現が近い」

――国見高校で過ごした吉住さんは、スペインの現場に戸惑いませんでしたか。

吉住「最初はトレーニング時間の短さには戸惑いを覚えました。高校時代は選手権やインターハイというノックアウト方式を勝ち抜く方法を教えてもらいましたが、試合に出られない選手もたくさんいて、育った選手とそうでない選手がいたのも確かだと思います」

リノ「日本では選手がトレーニングをしている間に、ベンチでふんぞり返っているコーチをたくさん見てきました。育成年代では教えることが本当にたくさんある。それなのに腰かけたまま動かないなんてありえないし、それは指導者と言えない」

吉住「スペインではトレーニングの時間は短いけれど、強度が非常に高い。指導者もすごく働きかけ続けるので、コーチ、選手ともに疲れます。走るというより、動き続けるという表現が近いと思います」

リノ「実際に僕のトレーニングでは、15~20分間隔で水を飲むからね。素走りはなく、1対1などをたくさんしますが、それで埼玉県大会で優勝し、関東大会への参入戦も勝った。悪くないと思いますよ」(文中敬称略)

(第2回へ続く)

(加部 究 / Kiwamu Kabe)

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近東京五輪からプラチナ世代まで約半世紀の歴史群像劇49編を収めた『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』(カンゼン)を上梓。『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(ともにカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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