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アジア最弱国を変えた名指導者 “日本サッカーの父”が語る「本当の価値」

「預言者は故郷に入れられぬ」-デットマール・クラマー “日本サッカーの父”と呼ばれるデットマール・クラマー氏には、2度の本当に長いインタビューを行った。最初はミュンヘンの心臓外科病院で、2度目はクラマー氏の自宅を訪ねた。3階の蔵書には日本関連のものが目につき、2階の1室はサッカーのビデオで埋まっていた。

クラマー氏が“日本の弟”岡野俊一郎氏に贈った称賛の言葉

「預言者は故郷に入れられぬ」-デットマール・クラマー

“日本サッカーの父”と呼ばれるデットマール・クラマー氏には、2度の本当に長いインタビューを行った。最初はミュンヘンの心臓外科病院で、2度目はクラマー氏の自宅を訪ねた。3階の蔵書には日本関連のものが目につき、2階の1室はサッカーのビデオで埋まっていた。

「預言者は故郷に入れられぬ」

 ドイツの諺だという。クラマー氏の数時間にも及ぶインタビューテープを聞き直す難行を引き受けてくれた御門大三氏の訳である。

 クラマー氏は言った。

「賢人は国内より外国で、賢い子は家の中より学校で評価される。そんな意味だよ。岡野(俊一郎)や長沼(健)のように優れた指導者は、ドイツにも滅多にいない」

 おそらく時代背景を知らないと、この言葉の価値を理解するのは難しい。

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近、選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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