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ウルフ・アロンが金メダルで実証 強豪実業団で育まれた「本当の最後の勝負」で勝つ方法

子どもの育成にも通じるテーマ「もう少し長い目で見て」

 ウルフは真のプロフェッショナルだった。「彼の練習量はハンパじゃないです。何も言うことがない。努力すること、そこは本当にすごいなと思います。自分でちゃんと課題を見つけてその課題克服のためにしっかり練習を積む、積み込んでいく、それをクリアしていくっていうのが自分自身でできるのが一番の強み」と金丸副監督は力を込めた。

 東京五輪までの道のりは順風満帆とはいかなかった。2019年12月のワールドマスターズ大会で右膝を負傷し、手術した。当時は東京五輪の延期が決まっておらず、手術法も含めて本番にいかに間に合わせるかを考えた。東京五輪が1年延期になったことはウルフにとって追い風になった。

 体重は一時期、120キロ近くまで増加した。膝は順調な回復を見せた一方で、時間がかかったのは「感覚」の部分。手術前の状態にはなかなか戻らなかった。激しい練習をすると膝に水がたまることもあった。「少し動きに制限があったり、ちょっと怖さがあった。そこの感覚を筋肉で補って、対応するしかないよなという話をしました」と山田監督。キャリアを左右する大事な時期に力を合わせて、試練を乗り越えた。

 トップ選手になりたいのは誰も同じ。しかし、その道のりはさまざまだ。早くから結果を出す選手もいれば、回り道をする選手もいる。山田監督は自主性を育むことは子どもや学生の指導にも通じるものがあると説く。

「ウルフは子どものころからのエリートじゃない。中学校のときには全国大会に出ていない。自分がチャンピオンになりたい、強くなりたいと思ったときからグンと伸びた。どうしても詰め込み型が日本の指導法には多いとは思うんですけど、もう少し長い目で見て、本人がこうやりたい、少しでも強くなりたいというふうに持っていければ一番いいと思う。

 親御さんもそういった目で見守ってもらったほうがいいんじゃないかな。頭ごなしにずっとやらされてきた子たちは、どこかで頭打ちがあるのかなって気がします。実際のところの自修が出ないと、本当の最後の勝負に勝ったり、また最後の勝負の段階までいけない」

 自由闊達な風土の下で、自分らしく自分のペースで努力してきたウルフ。地元・東京での五輪で見事、大輪の花を咲かせた。

(THE ANSWER編集部)

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