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「部活と恋愛」は本当にいけないのか 海外コーチは言う、「もっと恋愛をしろ」と―

伊藤さんが中高生に伝えたいこと、「自分の人生にオーナーシップを」

 最後に今、「部活と恋愛」に悩んでいる中高生たちに対しては、こんな思いを明かしてくれた。

「今の子供たちは正直に生きないといけない考えが強い。ダメと言われたらダメなのだと、ピュアな生徒、選手も多いと感じます。もちろん、そういう生き方は素晴らしいこと。ただ、100%正直でなくてもいいと思います。今の大人世代は隠れてやっていることも普通でした(笑)。その代わり、言いたいのは『自分のことには自分で責任を持ちなさい』ということ。今は子供が大人化している時代。小学4年生くらいで初潮が来るし、選挙権は18歳まで引き下げられている。SNSで自分の意見を発信することもできる。社会的な定義も変わりつつある中だから、責任を持つことが大事になる。自分の人生にオーナーシップを持ってほしい。自分の人生だから人が決めるものでも、決められるものでもない。ただ、人のせいにもできないということを自覚してほしいです」

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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伊藤 華英

 日本代表選手として2012年ロンドン五輪まで日本競泳会に貢献。2004年アテネ五輪出場確実と騒がれたが、選考会で実力を発揮できず、出場を逃す。水泳が心底好きという気持ちと、五輪にどうしても行きたいという強い気持ちで、2008年女子100m背泳ぎ日本記録を樹立し、初めて五輪代表選手となる。

 その後、メダル獲得を目標にロンドン五輪を目指すが、怪我により2009年に背泳ぎから自由形に転向。自由形の日本代表選手として、世界選手権・アジア大会での数々のメダル獲得を経て、2012年ロンドン五輪・自由形の代表選手となる。2012年10月の岐阜国体を最後に現役引退。

 引退後、ピラティスの資格取得とともに、水泳とピラティスの素晴らしさを多くの人に伝えたいと活動中。また、スポーツ界の環境保全を啓発・実践する「JOCオリンピック・ムーヴメントアンバサダー」としても活動中。

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