夢は内閣総理大臣…その前に「絶対プロ野球へ」 真っ白ユニの補助員から1年、つかんだ日本代表の座――慶大・今津慶介

政治の道に進む前に「体が動く限りは」プロ野球を目指す理由
今春のリーグ戦では3番や4番を打ち、見事リーグ優勝に導いた。13試合で打率.327、2本塁打、15打点。二塁手部門でベストナインにも輝いた。「リーグ戦も序盤は良くなくて……。地面の力を使えるように、股関節を一気にはめるようにしたら良くなったんです」。打撃フォーム修正という試行錯誤の末につかんだ好成績で、自信を深めた。卒業後の進路も「絶対プロに行きたいんです」と言い切る。
外野で定位置をつかんだ3年春、後にドラフト1位でプロへ進む毛利海大投手(明大―ロッテ)や、大川慈英投手(明大―日本ハム)から安打を放ち、打率.358を残した。プロでもできるのではないかという手応えを感じたシーズンだった。そしてプロへの挑戦を公言するのには、今津らしい理由もある。
「プロ野球選手は、スポーツで夢を与えられる仕事じゃないですか。僕は旭川の出身なので、北海道の球児とか子どもたちとかに、挑戦し続ける姿を見せたい。体が資本ですけど、動く限りはと思っています」
日本代表は11日から台湾で行われる新設大会「ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ」に参加する。対戦するのは米国、台湾、韓国と野球の盛んな国の同年代。米韓の代表は大学生で構成され、台湾代表には若手プロ選手も含まれる。世界を相手にした何よりの腕試しだ。
普段はリーグ戦の対戦相手で、日本代表でチームメートになった榊原七斗外野手(明大4年)は「今津がいるので、このチームはどんなに苦しくても下を向くことはないと思いますよ。それくらいいい声出しをしてくれるんです」と持って生まれたリーダーシップに一目置く。一見欲張りな2つの夢も、全て叶えてしまうかもしれない。今津の言動はそんな力強さにあふれている。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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