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サニブラウン、「技」を立て直した「心」の強さ 専門家「100m決勝と同じ価値」

「ボルト出現で、あの頃とレベルは全く違う」…メダルの鍵は隣の選手にあり?

「末続選手が銅メダルを獲得したことも歴史的ですが、あの頃と200メートルのレベルは全く違います。07年大会では予選から従来のメダルを獲れるようなタイムが出始めてきた。ボルト選手の出現によって、どんどんレベルが上がっている。それは100メートルの上がり方より大きいくらいです。その中で18歳という年齢と悪条件で決勝に残ったのは、すごいのひと言です」

 秋本氏は「前半100メートルの入りが素晴らしかった。スタート自体は今大会の100メートルと200メートルの中で一番良かった。100メートル準決勝の失敗が影響なかったと思えるくらいに完璧でした」と修正力を評価し、ボルトを超える18歳5か月という世界最年少記録を作ったことも称賛する。

「彼はレース後に『メダルを狙っていく』という発言をしましたが、18歳でそんなことを言える時点でスケールが違いすぎるなと思います。これまで我々の想像の上をいく走りをずっと見せてきていますが、彼の場合はただのビッグマウスじゃない。普通の選手のマインドじゃないというところに、彼ならやれるという期待感が持てます」

 では、本人も宣言したメダル獲得はなるのだろうか。伊藤氏は「かなりの接戦になる」とレースを展望し、ポイントを挙げた。

「準決勝のタイムを見る限り、3着から5着ぐらいまで0秒1差にひしめくような展開になるのではないか。カギは彼が8レーンに入ったこと。隣の9レーンのアミール・ウェブ選手(米国)は準決勝もトップでコーナーを回ってきたくらい前半が速い。彼のについていくような形でコーナーを抜け、3番手以内にいると後半の減速が少ない彼にとってはメダルの確率がかなり高まると思います」

 さらに「あとはいかに自分の走りに徹するか」と話し、最終盤のヤマ場について分析した。

「ゴール前50メートルくらいは横並びになることが予想される。そうなった時、他の選手が視界に入ると走りに力みが出て、最後に脱落することになる。最初の100メートルでコーナーを何番手で回るか、残り50メートル地点でいかに自分の走りを貫けるか、この2つがポイントになると思います。しかし、彼なら3番手に食い込む可能性は十分にあるとみています」

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