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「気になるんは体がちっちゃく見えるんよな」 日本の次世代GK鈴木彩艶に飛ばした久保竜彦の愛の檄

鈴木に愛の檄を飛ばした久保竜彦【写真:荒川祐史】
鈴木に愛の檄を飛ばした久保竜彦【写真:荒川祐史】

「ぱっと見た瞬間に『あっ』と思ったら、もうダメやけん」

 それこそ(前川の)お父さんの前川和也さん(現役時代に広島でチームメートだったGK)はヤバかったよ。

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 ゴールがちっちゃくなって、見えんのよ。それが前川さんやったし、松永(成立)さんも上手かった。あとはやっぱ、楢崎(正剛)やな。何点も決めとるけど、嫌なGK。身長・体重より大きく見えるっていうことよ。

 FWからすると、ぱっと見た瞬間に「あっ」と思ったら、もうダメやけん。

 その時点で、ほぼ入らん。確率が減る。(一瞬でも)なんか思ったらダメ。うまいキーパーには逆を突くんやけど、(シュートの)間合いに入ったときに「あっ」と思ったら入らん。そう思わせるのも、キーパーとして大切なことよ。

 鈴木は21歳なんやし、全然まだまだこれからやと思うよ、俺は。あれだけデカくて、こういう大会で2試合連続で使われとるというのは絶対、何かあると思うから。外から見てる限りでは、わからんことやけど。

 逆に、試合前にイラクを見ていて、これは怖いなと思った場面があったよね。

(第2回へ続く)

■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo

 1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。森保監督(当時選手)とは7シーズンプレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。来月、初孫が誕生予定。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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