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フェデラーは「全盛期」に戻った 専門家も期待するウィンブルドンV

芝のコートで強さを誇るフェデラーについて専門家からは、今季ウィンブルドンで2度目のグランドスラム制覇を遂げるのではと予想する声も出ている。

専門家が見るフェデラー復活のポイントとは

 全豪オープンテニスの男子シングルス決勝で2人のレジェンドが全盛期を彷彿させるハイレベルな死闘を繰り広げた。第17シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第9シードのラファエル・ナダル(スペイン)をフルセットの末に破った。フェデラーは2010年大会以来7年ぶり、通算5度目となる同大会制覇。グランドスラムの優勝回数は、自身の歴代最多記録を更新する「18」となった。

 芝のコートで強さを誇るフェデラーについて専門家からは、今季ウィンブルドンで2度目のグランドスラム制覇を遂げるのではと予想する声も出ている。

「フェデラー選手は強い頃の姿を取り戻しました。ファイナルセットのクオリティは圧巻でした。自分のギアをもう一段上げて、勝利に結びつけるところ。あれは全盛期のフェデラー選手です。ナダル選手に勝てない時期には、消極的なミスやダブルフォルトというシーンも散見しました。1度サービスをブレークされると、3-6、2-6で負けてしまうことも多かった。ただ、今回は気持ちの面でも強い時のフェデラー選手が戻りました。

 ファイナルセットに入った時点ではフィジカル的にはナダル選手が上だったと思います。本当にフェデラー選手に残っているのは気力。それまでの4セットの死闘はアップダウンしながらで、フェデラー選手が流れをつかみきるところはなかった。でも、最後に強さを見せてくれましたね」

 こう分析するのはプロテニスプレイヤーの綿貫敬介だ。フェデラーは昨年、左膝の負傷により後半戦を休養にあて治療を続けてきた。35歳にして故障を乗り越え、再び世界の頂点に再びたどり着いた名手に、綿貫は驚嘆の声を上げる。

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