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フィギュア女子選手の減量は「わりと壮絶」 10代は体型変化でスランプに陥る課題

健康と競技力を両立させることは重要だ【写真:荒川祐史】
健康と競技力を両立させることは重要だ【写真:荒川祐史】

あらゆる「ダイエット」を実践した現役時代

 朝はトースト1枚。昼と夜は母が作った弁当を学校や練習場に持参し、重さを量ったおにぎり、ゆで野菜、ウィンナー、玉子焼き程度。甘い物といえば、果物くらい。高校時代はそんな生活を続け、大学進学で一人暮らしを始め、自己管理を求められた。

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「数々のダイエットをやりました。一日中バナナジュースを飲んで過ごした日も、りんごを食べた日もありました。スープダイエットも断食をしたこともあります。一番自分の体調や好みに合ったのが、朝昼晩、ひたすらキャベツを食べ続けること。ドレッシングの味付けや切り方を変えながら。そうしたら一番長く続けられたので、自分に合っていると思って痩せる方法を見つけました。

 現役時代のベスト体重は43~44キロ。今の生活で1キロ太るなんて当たり前ですが、当時は1キロでもパニックを起こすくらい神経質になる。特に減量が必要になるのはシーズン開幕近く。オフシーズンは気が緩んでいるのか、4月から7月まではどうやっても痩せず。シーズンに入って制限をしたら体力が落ちるので、シーズンが近くなると特に自制して調整していました」

 しかし、当時は競技に集中するあまりに目先の体重に一喜一憂。「栄養面ではよくなかった。今の選手は知識も豊富になっており、こうしたことを真似してほしくない」と健康と競技力を両立させ、銀盤で輝くことを願っている。

(THE ANSWER編集部)

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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