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羽生結弦が一番成功に近づいた4回転半 本田武史の分析「足りなかったものは日数だけ」

フィギュアスケートを始めたいと思った子供たちへ

 最後に。今大会の戦いを見て、フィギュアスケートを始めたいと思った子供たちが多くいると思います。

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 日本のスケートの環境は本場の北米と比べたら、リンクの数を含めて敵いません。その中でも鍵山選手、宇野選手、羽生選手のように五輪でメダルを獲れる選手たちが集まっている。大和魂ではないですが、そういった日本人らしい精神は絶対に大きな武器になります。

 もちろん、誰かに憧れてスケートを始めることも大事ですが、私はそれ以上に、まず氷に乗ってみて「スケートが楽しい」「スケートが好き」という気持ちを大切にスタートしてほしい。この競技が面白いのは、ジャンプやスピンの種類が多く、達成できる要素も多いこと。

 達成感を日々味わうことができるスポーツ。まずは1回転から始まり、挑戦を繰り返しながら、2回転、3回転と一つずつ、成長していくことを実感できます。まずは氷と触れ合ってみて、スケート、ジャンプ、スピンの楽しさを味わってみてほしい。

 その想いの先に、選手を目指したい、五輪を目指したいと、未来のスケーターが一人でも多く生まれることを願っています。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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本田武史


1981年3月23日生まれ、福島県出身。14歳で全日本選手権初優勝を果たすと、98年長野五輪に16歳で初出場。2002年ソルトレークシティ五輪にも出場し、4位入賞を果たした。世界選手権で銅メダルを2度獲得したほか、日本人選手として初めて競技会で4回転ジャンプを3回成功させる偉業を成し遂げるなど、日本男子フィギュア隆盛の礎を築いた。現在はプロフィギュアスケーターとして活躍する傍ら、テレビ解説者、そして指導者として後進の育成に力を注いでいる。
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