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元五輪ランナーからの直筆メッセージ 宮古の子供たちが遠隔指導から学んだこと

生徒全員が1年間で成長、タイム短縮は大きな自信に

「片足バランス」でカギとなるのは、膝と足首を軽く曲げ、土踏まずに力を入れること。「ケンケン」では、自分の体の真下に足を着くことが基本となる。伊藤氏からは「浮かした足で反動をつけないで、着いた足でしっかりジャンプしてましょう」というアドバイスも飛んだ。そして、子供たちにとって一番難しかったのは「もも上げからのダッシュ」のようだった。

「皆さん、自分が思っているよりも体が後ろに反ってますよ。膝を90度、足首も90度にして、足を高く上げてみてください」

 伊藤氏の声に耳を傾け、実演を見守る子供たちの顔は真剣そのもの。もも上げからのダッシュを応用させたスタートダッシュの練習では、「前足の付け根を開くように構えてみよう」と伊藤氏がアドバイスし、実際に走り始める前に一人ひとりの姿勢をチェックした。姿勢を補正された後、よりスムーズなスタートが切れたようで、自分でも驚いた表情を浮かべる子供もいた。

 約1時間のクリニックが終わると、いよいよ50メートル走のタイム測定だ。1年間の集大成を発表する場とあって、子供たちはやや緊張した面持ちだったが、「位置について、用意、ドン」の声が掛かると無我夢中で駆け抜けた。その結果、6人それぞれの1年間の成長が、タイム短縮という形で現れた。

 昨年の4月から最も大きくタイムを縮めたのは阿部陽友君(6年)で、4月に測定した8秒48から7秒68に進歩した。清水美弥子さん(5年)は0秒58、安倍俐玖斗君(6年)は0秒57、安原掬乃さん(5年)は0秒56も短縮。小野寺彩仁君(6年)、関口健太君(4年)も4月を上回るタイムを記録した。強風というコンディションが悪い中でも成果を示せたことは、子供たちにとって大きな自信となったようだ。

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