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松元克央「自由形の歴史を変えたい」 右肩痛から復活の“水を得たカツオ”が世界へ

五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)が7月12日に開幕する。なかでも、注目を集めるのは競泳だ。金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」は競泳開幕の30日前からカウントダウン連載を行い、出場25選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。開幕まであと13日の第18回は、男子200メートル自由形などに出場する松元克央(かつひろ・セントラルスポーツ)が登場。「カツオ」のニックネームで親しまれる成長著しい22歳が、右肩痛からの完全復活を目指す。

男子200メートル自由形などに出場する松元克央【写真:Getty Images】
男子200メートル自由形などに出場する松元克央【写真:Getty Images】

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと13日―男子200m自由形松元克央

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)が7月12日に開幕する。なかでも、注目を集めるのは競泳だ。金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」は競泳開幕の30日前からカウントダウン連載を行い、出場25選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。開幕まであと13日の第18回は、男子200メートル自由形などに出場する松元克央(かつひろ・セントラルスポーツ)が登場。「カツオ」のニックネームで親しまれる成長著しい22歳が、右肩痛からの完全復活を目指す。

 ◇ ◇ ◇

 昨秋、泳ぎ続けるはずのカツオが眠っていた。松元は夏以降、右肩の痛みが悪化。10、11月はリハビリが中心だった。プールに入っても肩に負担が掛からないキックの練習に重点を置くしかない。周囲と比べれば50%程度のメニュー。東京五輪までの時間が進む中で、もどかしさを感じる日々を送っていた。

「10、11、12月は試合に全然出られなかった。やっぱりその時期は一番不安が大きくて、本当に日本選手権に間に合うのかなと思っていた。正直、焦りはあった。

 このままじゃ本当にまずいと、すごく焦りがあったので、本当にひたすら限られた時間で頑張るしかないとずっと思っていた。サボっている時間なんてないと思ってトレーニングしていた」

 泳ぐことができずに眠っていたカツオ。自問自答を繰り返し、泳ぎを見つめ直す日々。しかし、前へと進む意志だけは失わなかった。

「ケガをしないと、その泳ぎがダメだったことに気付かない。今まで速ければいいと思っていたけど、肩を壊したことによって、この泳ぎはずっと続けられないんだって感じた。もっと速ければいいというわけではなく、肩とかに負担の少ない、より効率のいい泳ぎを見つけないと、今後はやっていけないんだなとすごく感じた」

 元々は背中の右側の筋肉だけ発達するほど、右手に頼って水をかいていた。力をためて一気にかいていた部分を、入水してすぐにかくように変更。動きを左右均等に修正し、スムーズに泳ぐことに意識を置いた。さらに、泳げずに上半身を使えない分、下半身も強化。筋力トレーニングでは、キックのメニューを増やし、80キロ弱しか上げられなかったスクワットは100キロまで伸びた。

「脚をずっと打ち続けることによって、高い姿勢でより抵抗が少ないポジションで泳ぎ続けることができる。なので、すごく楽になりましたね。

 リハビリとか地味なトレーニングが続いていた。でも、良くはなっていって、痛い中でしっかり泳げるようにはなってきていた。12月から3月に徐々に上がってきたので、そこから少しずつ不安は消えていたんですけど、日本選手権に臨む時には、まだ痛みはゼロではなかった。やっぱり不安要素はありながらの日本選手権だった」

 奮起させたのは恩師だった。1988年ソウル五輪男子100メートル背泳ぎで金メダルの鈴木大地らを指導した69歳の鈴木陽二コーチに約2年前から師事。「褒められないのはもちろん。だけど、笑顔も見せてくれるので、その笑顔を見たら『頑張ってきて良かったな』と思える」と厳しくも愛のある師弟関係だ。

 迎えた日本選手権は、200メートル準決勝で自己ベスト1分45秒92に遠く及ばない1分48秒44の2位通過。久々でレース感覚が鈍っていたこともあり、プランを複数持っていた。それが逆に迷いを生んだ。決勝前に師匠にもらった言葉は「お前のレースができていない。自分のレースをすればベストが出るんだから」。松元は腹をくくった。

「準決勝の時に周りの選手を気にしすぎてしまった。確かに練習を必死にやってきたし、鈴木先生が言うのなら出るんだなと思って、本当に周りも見ずに50メートルから100メートルで一気に上げようということを固く決めました。本当に迷いなくできたことが繋がったのかな」

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