[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「ワン、オー、ツー…!」 まるで映画の世界だった大谷翔平VSトラウト、記者席も息を呑んだ

チームメイトに声を掛ける大谷【写真:Getty Images】
チームメイトに声を掛ける大谷【写真:Getty Images】

エンジン全開でトラウトと対戦、味方も「物語かと思った」

 夢のシナリオが実現したとあり、記者席の米メディア関係者も、スタンドのファンもスマホを取り出して撮影を開始した。出力マックスの大谷は100マイル超えを連発。2-2からの5球目には、この日最速の102マイル(約164キロ)を計測した。

【注目】応援のプロが楽しみにする『チアスタ!』での交流 チアリーダーHARUKAさんの想い

 これが8回までDHだった男の球なのか。外角に外れカウント3-2となったものの、もう目が離せない米記者は「ワン、オー、ツー…(1、0、2…)!」と舌を巻くしかなかった。

 勝負の6球目、大谷が投じたのは外角スライダーだった。トラウトも対応できない鋭いキレで、空振り三振。大谷はグラブ、キャップを脱ぎ捨て、歓喜の輪の中心になった。終始ホームの雰囲気だった米国ベンチは、多くの選手がショックからか動けず。本来“敵役”となる立ち位置の大谷を米ファンも認め、割れんばかりの歓声と拍手が送られた。

「間違いなく今まででベストな瞬間」と世界一の喜びを会見で語った大谷。米国のデローサ監督ですら「ユニコーンのような存在。他の人は彼のような存在になれない」とそのスター性を手放しで称え、日本代表のヌートバーも「(記者の方を指差し)僕もそちらの方が書いた物語かと思った(笑)」と2人の対戦を表現した。

 試合が終わっても、会見場の大谷の発言に記者は驚かされることになる。「今日勝ったからと言って、(世界一の選手になるという)目標が達成されているわけじゃない、通過点としてもっともっと頑張りたい」。彼にとって、WBC優勝&MVPですらキャリアの通過点。そのスケールの大きさには感服するほかない。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)


W-ANS

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集