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筋トレ苦手な人がいい体になる方法は? 体作りに効く“最強のスポーツ”は何か

現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏【写真:荒川祐史】
現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏【写真:荒川祐史】

バズーカ岡田氏が考える、最強の競技は「体操」

 上半身をたくさん使うスポーツといえば、最近の流行りで言うと、クライミングです。もし、できる環境があるならば、カヌーもめちゃめちゃおすすめです。彼らの腕、肩は、フィジークの選手みたいで、ハンパなくカッコいい。でもレジャーの川下りではだめです。自らの力で前進しないと、意味ないですからね! あとは、サーフィン。パドリングはとても良い上半身の運動です。

 カヌー、クライミング、サーフィンの共通ポイントは、強く腕を引く動きです。あとは、腕立て伏せを追加すれば、上半身のトレーニングはそこそこ足りるでしょう。

 このように、少しであれば筋トレOKという人は、足りない部分を補う筋トレだけを加えてもいい。サッカー、野球、バスケならば、腕立て伏せと懸垂、腹筋をやるといいですよ。

 一つの競技で体を作りたいという人は、全身をまんべんなく使うスポーツを選ぶしかありません。その代表は格闘技系。特に、柔道や柔術のような組み技の格闘技がいいですが、ボクシングやキックボクシングもいい。これらのスポーツは、上半身も「腕を強く押す・引く」動作があるので、見た目的に重要な胸、肩、腕、背中が勝手に鍛えられます。上半身はもちろんですが、腹筋などの体幹や下半身もよく使う全身運動です。

 細かい部位まで考えなければ、どんなスポーツも、総合的に鍛えられます。楽しいし、上達できるし、そこそこいい体にもなれる。安心して、楽しめるスポーツを始めてください。

 ちなみに、体作りの観点で言うと、私のなかでの最強は体操競技です。大人になってから始めるのは難しいスポーツというイメージがあるかもしれませんが、それは思考停止、可能性の否定です。子どもがやるものだというイメージは払拭した方が良いと思うほど、ボディメイク的にもすぐれた運動だと思います。大人向けの体操教室がもっとあってもいいですよね!

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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