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“ウエイトの筋肉”と“スポーツの筋肉”は違うってホント? 「筋肉論争」の是非

「ウエイトトレーニングで作った筋肉とスポーツで鍛えられた筋肉は違う」。果たして、トレーニング好きの間で度々交わされる筋肉論の是非とは――。柔道全日本男子体力強化部門長であり、現役ボディビルダーとしても活躍する岡田隆氏(日体大准教授)に聞いた。

ウエイトとスポーツで使用する筋肉の違いとは…【写真:Getty Images】
ウエイトとスポーツで使用する筋肉の違いとは…【写真:Getty Images】

トレーニング愛好家に交わされる「筋肉論争」の是非を岡田隆氏に聞いた

「ウエイトトレーニングで作った筋肉とスポーツで鍛えられた筋肉は違う」。果たして、トレーニング好きの間で度々交わされる筋肉論の是非とは――。柔道全日本男子体力強化部門長であり、現役ボディビルダーとしても活躍する岡田隆氏(日体大准教授)に聞いた。

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「ウエイトトレーニングで作った筋肉とスポーツで鍛えられた筋肉は違う」。これは、トレーニングやスポーツ愛好家の間でたびたび上がる、代表的な筋肉論争の一つです。「スポーツ選手の筋肉は使えるが、ビルダーの筋肉は使えない」という話にまで及ぶこともありますが、ウエイトトレーニングで鍛えても野球やサッカーで鍛えても、筋肉は筋肉。問題は、筋肉の発達のアンバランス、また筋肉を使いこなす神経系へのアプローチが不足していないか、という事なのです。

「体を見せる」ボディビルダーと、「体を使って動作する」スポーツ選手の対比で考えてみましょう。両者は鍛える目的が明確に異なります。前者は「見栄え」、後者は「動作パフォーマンスの向上」です。

 究極の見栄えを追求するボディビルダー(以下ビルダー)たちには目指す「体の形」があり、どうやって現状から理想の形に近づけるかを考える。「盛りたい筋肉」「盛りたくない筋肉」を決めて、筋肥大をしたり、いらない脂肪を削ったりしながら形を整えていきます。彼らの体作りは粘土の塊を精密にノミで削っていく「彫刻」のようなイメージです。

 ベンチプレスを例にお話ししましょう。ビルダーがベンチプレスを行う目的は胸の筋肉を盛ることです。彼らは胸を形成する筋肉一つ一つ、あるいは筋繊維一本一本と向き合い、それぞれの筋繊維に沿って鍛えます。鍛えたい筋肉から負荷をかける位置が少しでもズレると、筋肉は狙いどおりの形に肥大しません。そのため、ウエイトを精密にコントロールしながら、正確に同じ動作を繰り返す技術が必要です。

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌、フリーランスを経て編集ユニット、Lush!を設立。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌、WEBなどで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『肩こりには脇もみが効く』(藤本靖著、マガシンハウス)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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