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2023年フランスW杯で期待 “ポスト福岡”、超大型の双子…TLで輝くルーキー11人衆

国内最高峰を争うトップリーグ(TL)は開幕から4節を終えてバイウイーク(1週間の休止期間)を迎えた。観客数は年間目標に掲げる総入場者数の半数にあたる30万人を突破するなど、昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会の熱気が続く中で、3年後のW杯フランス大会をめざす新たな力も台頭。序盤戦で能力を輝かせた次世代のジャパン候補たちを紹介しよう。

パナソニックの竹山晃暉【写真:荒川祐史】
パナソニックの竹山晃暉【写真:荒川祐史】

トップリーグは開幕から4節が終了、序盤戦で輝いた金の卵をクローズアップ

 国内最高峰を争うトップリーグ(TL)は開幕から4節を終えてバイウイーク(1週間の休止期間)を迎えた。観客数は年間目標に掲げる総入場者数の半数にあたる30万人を突破するなど、昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会の熱気が続く中で、3年後のW杯フランス大会をめざす新たな力も台頭。序盤戦で能力を輝かせた次世代のジャパン候補たちを紹介しよう。

 神戸製鋼コベルコスティーラーズに勝ち点差2で首位に立つパナソニックワイルドナイツで、開幕戦からいきなりスタメン入りしたのがWTB竹山晃暉だ。奈良・御所実高―帝京大と強豪校でトライゲッターとして活躍。TLでも俊足とともに光るのが、天性のスペース感覚。相手防御との間合いを読むセンスとステップワークを武器に、4試合連続でスタメン、フル出場して、ランキング4位タイの4トライを積み上げる。

 昨秋のW杯でも活躍し、TL第2節を終えた時点で7人制日本代表にシフトチェンジした同僚のWTB福岡堅樹をして「トライを獲る感覚を持っている」と言わしめる決定力。ペナルティーキック成功率100%(5PG、トライ後のコンバージョンを含めると77.8%)の“足技”も大きなアピールポイントだ。

 まさに“ポスト福岡”と期待される竹山だが、TLでの4試合で桜のジャージーを手にするための課題も浮上した。ボールを持つ回数「ボールキャリー」33回は、同じく開幕からフル出場する日本代表WTBレメキ・ロマノ・ラヴァ(ホンダ)の41回を追う位置にあるが、前進した走行距離「ゲインメーター」ではレメキの325メートルに対して竹山は185メートル、防御突破回数もレメキ25回、竹山12回と差は歴然だ。タックル回数(竹山9回、レメキ17回)も含めたスタッツから浮かび上がる課題は、コンタクトエリアでのワークレートと力強さ。相手と接点を持つプレーでの数値アップが、日本代表入りへのチャレンジポイントになる。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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