名門ゴルフ場に元世界1位が仕掛けた“スリリングな罠”「気に入らなければ練習を(笑)」琵琶湖CCが改修完了
1959年開場で日本オープン、日本女子オープン、日本シニアオープンと、国内3ナショナルオープンを開催してきた滋賀・琵琶湖CCが、2021年に完了した琵琶湖Cの改修に続き、このほど三上(みかみ)Cの全面改修(ともに9ホール)を終えた。11月からの一般営業開始を控えた19日、同Cがメディア向けにお披露目された。

グレッグ・ノーマン率いる設計チームが改修のタクト
1959年開場で日本オープン、日本女子オープン、日本シニアオープンと、国内3ナショナルオープンを開催してきた滋賀・琵琶湖CCが、2021年に完了した琵琶湖Cの改修に続き、このほど三上(みかみ)Cの全面改修(ともに9ホール)を終えた。11月からの一般営業開始を控えた19日、同Cがメディア向けにお披露目された。
改修のタクトは、メジャー通算2勝、元世界ランク1位のグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が率いる設計チームが振った。琵琶湖CCの河崎泰行総支配人らが出席した記者会見では、ノーマンのビデオメッセージも流された。
ノーマンは22歳だった1977年、日本ツアーのくずは国際トーナメントで優勝。オーストラリア国外で優勝を飾った大会だったこともあり、日本について「私にとって常に特別な思い入れのある国です」と位置付けた。
改修のコンセプトは「Least Disturbance(自然環境への影響を最小限に抑えること)」。コース設計の名匠・富澤誠造氏が設計したオリジナルの良さ、この土地が持つ魅力をリスペクトしつつ、現代のゴルフに対応する戦略性を注入する「保存と変革のバランス」を目指したという。
もともと、三上Cは70個のバンカーが配置され「バンカーコース」の異名があったが、ノーマンは今回、8番パー3のグリーン脇に深く口を開けるポットバンカーを新設するなどした。
琵琶湖の形を模した池が名物の最終9番パー4では、「オリジナル設計の象徴」として残されたこの池に対し、グリーンは元の約600平方メートルから880平方メートルへと大胆に拡張された。その上で、3段グリーンへと生まれ変わった。
面積が広がったことでピンポジションのバリエーションは格段に増えたが、それは同時に、グリーンが池の際まで極限まで迫ったことを意味する。ピンの位置や狙うべき段によっては、わずかなミスも許されない。文字通り、“スリリングな罠”だ。

「複数の攻略ルート、リスクとリターン、記憶に残るドラマが生まれる可能性。これらを兼ね備えたホールこそが、素晴らしい最終ホールだと考えています」(ノーマン)
ノーマンは最後に、これからコースに挑む日本のゴルファーへ、こんなユーモアを交えた言葉を寄せた。
「美しい自然景観、四季折々の変化、戦略性、挑戦する楽しさをぜひ満喫してください。皆さんのフィードバックを聞くのが楽しみです。どれだけ気に入ったか、あるいは気に入らなかったか。もし気に入らなかったら、一生懸命練習してください(笑)」
開場67年の琵琶湖CCは、栗東Cを含めて計27ホール3コースを有する「名門」と位置付けられている。その状況下、レジェンドゴルファーの哲学を融合して琵琶湖Cと三上Cを改修。この両コースについては、「グレッグ・ノーマン・シグネチャーコース」の冠も付けられた。
同ゴルフ場では、今季に続いて来季も国内女子ステップ・アップ・ツアーのYANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournamentが開催予定。グレッグ・ノーマン・シグネチャーコースを使用した日本オープンなどの開催について、河崎氏は「いいお話をいただけたらいつでも」と前向きな姿勢を示した。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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